【萬物相】エイズ40年

 米ニューヨークにセントラル・パークがあるなら、サンフランシスコにはゴールデン・ゲート・パークがある。この公園の片隅にはエイズ(AIDS=後天性免疫不全症候群)の犠牲者を追悼する小さな森「エイズ・メモリアル・グローブ」がある。サンフランシスコはエイズ発生初期に発症者が最も多く出た地域の一つだ。今月5日、ここでナンシー・ペロシ米下院議長らが出席する中、エイズ発症40年の記念式典が行われた。

  1981年6月、米疾病対策センター(CDC)は週間報告書で、新しい症状の患者の発生を初めて発表した。肺炎の症状を持つ男性5人から、免疫細胞に損傷を受けていることを示す特異な事例を発見、このうち2人は既に死亡したという内容だった。エイズの始まりだった。米国人俳優ロック・ハドソンとアンソニー・パーキンス、ロックグループ「クイーン」のフレディ・マーキュリー、ロシアの生まれの世界的バレエダンサーであるルドルフ・ヌレエフ、フランスの哲学者ミシェル・フーコー…。1980年代半ばから1990年代初めにかけてエイズで死亡した有名人は数えきれないほどだ。

  エイズを引き起こすHIV(ヒト免疫不全ウイルス)は人体の中に入って免疫細胞を破壊するウイルスだ。専門家は、1回の性交渉で感染する可能性は0.1-1%程度と見ている。 1990年代初めまでエイズは「不治の病」で「天刑」と考えられていた。しかし、1996年に複数の薬を同時に使う「カクテル療法」が登場、人間が勝機をつかんだ。今では治療薬の効果が良くなり、薬さえきちんと服用すれば、糖尿病や高血圧といった慢性疾患のようにエイズを管理し、健康に生きることができる、というのが専門家たちの話だ。現在、全世界で3700万人がHIVと共に生きている。 ■2020年世界幸福度ランキングで韓国61位…最も幸せな国は?

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/06/25/2021062580102.html

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