韓国製造業者の83%「原材料高騰で苦戦」…中小企業の景気見通し「不振」

 原材料価格と物流費の上昇で製造業者の8割以上の収益が減少したことが分かった。中小企業の体感景気指標も2カ月連続で悪化した。 ■世界シェアトップの韓国製品は69品目で11位…1位は?  韓国銀行が全国の製造業465社を対象に調べたところ、83%が原材料価格の上昇で収益にマイナスの影響を受けていると回答した。93%は今年に入り、昨年よりも高値で原材料購入契約を結んでいると答えた。原油価格が年初来で50%以上上昇するなど、コロナの沈静化で原材料価格が急激に上昇している。

  回答企業の半数(49%)は「原材料価格の上昇で減少した収益を製品価格の値上げで取り戻している」と答えた。原材料価格上昇の影響が徐々に消費者物価の上昇につながることを示している。

  最近急上昇した海外の物流費も製造業者には悪材料だ。回答企業の3分の1は物流費が昨年より20%以上上昇したと答えた。最近のコンテナ運賃は2019年に比べ3倍ほど上昇し、過去最高値を連日更新している。コロナワクチン接種で主要国の経済が回復し、海運需要が増加しているためだ。製造業者は運賃値上がりに加え、輸送待機期間が延びるという二重苦に直面している。韓銀は海運による輸入が通常に比べ17.4日、輸出が13.8日遅延していると分析した。

  中小企業中央会が今月15-22日に中小企業3150社を対象に7月の中期景気見通し指数(SBHI)を調べたところ、数値は78.9で前月を1.6ポイント下回った。同指数が100を下回れば、景気見通しを悲観する企業が楽観する企業よりも多いことを示す。6月のSBHIも前月を2.2ポイント下回った。中小企業中央会は「コロナの状況が依然不安で、原材料価格の急騰と海運・物流難などが続き、体感景気が悪化した」と指摘した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/06/30/2021063080007.html

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