米ホワイトハウス「非対称戦略で中国の影響力を弱める」

 米国のバイデン政権で対中戦略を担当するホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)の高官が先日出版した書籍の中で「中国が過去に米国に対してやってきたように、米国も『非対称戦略』によって膨張する中国に対抗しなければならない」と主張した。非対称戦略とは相手が優位に立つ分野を避け、弱点や弱みを狙うアプローチを意味する。すでにG2(主要2カ国)の一国となっている中国との全面的な対峙(たいじ)は消耗的となるだけに、中国の弱みあるいは米国が優位に立つ分野で競争すべきという趣旨だ。

  NSCのラッシュ・ドシ中国担当先任局長は今月中旬に出版した「THE LONG GAME」の中で「(米国の目標は)中国の影響力強化を『効率的』に弱体化させること」と指摘した。ドシ氏は「中国はこれまで効率的に米国の秩序を少しずつ崩壊させる方向で自分たちの影響力を拡大してきた」「米国の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備問題で韓国に『罰』を与えたことも米国の同盟国を弱体化させるためだった」との見方を示した。その一方で「米国も中国の野心を比較的『安い費用』で阻止する方向に進むべきだ」と訴えた。「対中強硬派」とされるドシ氏は今年1月のバイデン政権発足直後からNSCに抜てきされ、今も対中政策を総括している。「アジアのツァーリ」と呼ばれホワイトハウスでインド太平洋調整官を務めるカート・キャンベル氏とはシンクタンクやコンサルティンググループで長い間共に仕事をしてきた仲で、今も彼の最側近とされている。 ■「アジア・パワー指数」1位は米国、韓国7位…日本は?

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/06/30/2021063080015.html

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