【萬物相】メルケル首相のリーダーシップ

 先進7カ国首脳会議(G7コーンワル・サミット)で、米国のジョー・バイデン大統領が欧州指導者のうちドイツのメルケル首相を真っ先に米国に招待したことが話題となっている。メルケル首相は9月末にドイツで総選挙が実施されれば、16年の任期を終えて首相職から退くと述べた。任期が3カ月しか残っていない中、英国やフランスの首脳よりも先に招待したのは、メルケル首相のリーダーシップや人気を高く評価してのことだという。

  「これまで15年間、こんなにつらい冬があっただろうか」。2020年最後の日、メルケル首相が最後の新年の辞を述べた。ドイツもコロナによる深刻なパンデミックを経験したが、その中でメルケル首相の支持率はさらに上昇した。「コロナ・パンデミックが戦後最大の挑戦」と国民に向け早々にその深刻さを訴えた。防疫状況を説明する際は「科学者上がりの首相」としての威信を感じさせるなど、好感度を増した。2021年に史上最大規模の赤字予算を編成し「こうした水準の財政支援を続けてはならない。23年からは膨大な借金を返済する」と述べた。以前もそのような約束を厳格に守った。グローバル金融危機や欧州財政危機への対応のため、欧州諸国の国家負債比率が高騰したが、ドイツは国の財政を節約し、負債比率を20%以上引き下げた。 ■「コロナ禍でも善戦した韓国、経済大国9位に」…ドイツは?

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/06/25/2021062580103.html

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