韓国大統領選出馬宣言の前検事総長 文政権の対日政策批判

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)前検事総長(60)は29日に記者会見を開き、来年3月の大統領選に出馬する意向を表明した。尹氏は文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後の韓日関係について、「国交樹立以降最も悪化し、回復不可能な程度まで壊れた」として、「政権末期に収拾をつけようとしているが、うまくいっていないようだ」と対日政策を批判した。  尹氏は検察改革などを巡って文在寅(ムン・ジェイン)政権と対立し、今年3月に検事総長を辞任した。各種世論調査では、野党陣営の大統領選候補の支持率トップを走っている。  尹氏は「外交は実用主義、実事求是(事実に基づいて真理を探求する)、現実主義に立脚しなければならない」とし、日本との関係回復を積極的に進める考えを示した。  歴史問題に関しては、「歴史を正確に記憶するため、その真相を明確にする一方、未来世代のため、実用的に協力しなければならない」とし、経済・国防などと共に「グランドバーゲン(一括妥結)」方式の対話・協力が可能との構想を示した。  北朝鮮問題については「中道的な態度」を取った。北朝鮮は「主敵」と明言しながらも、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)を「国の指導者」と述べた。  尹氏は金正恩氏をパートナーとして考えるかどうかに関して、「一国の指導者に対し、漠然とした幻想や否定的な考えを持つ必要がない」とし、「行動で判断する問題」と述べた。また、「軍事上の主敵だとしても、朝鮮半島の持続的な平和を構築するために協力すべきものは協力しなければならない」とした。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/06/29/2021062980240.html

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