凶器を手に女性宅ノック、20代の統合失調症患者に無罪=ソウル高裁

 夜中に刃物を手に女性宅の玄関をノックし、一審で懲役刑を言い渡された被告の男が二審で無罪となった。 ■2021年男女平等指数1位はアイスランド、韓国102位…日本は?  昨年8月31日午前0時20分ごろ、ソウル市永登浦区のマンション2階に住む20代女性Aさんは玄関の呼び鈴が鳴るのを聞いた。インターホンで確認すると、ドアの外には男(23)がいた。男は「(下の階の)102号室に住んでいる。マンションの管理事務所長が退職することになり、無念で正義を実現しに来た」と話した。不審に思ったAさんが「帰ってくれ」というと、男はドアをたたいた。Aさんがインターホンを再び確認すると、男は手に長さ32センチのナイフを持っていた。Aさんは警察に通報し、男は現行犯逮捕された。

  男は統合失調症と診断されていた。男は警察で「女性を襲うためにナイフを準備し、Aさん宅に向かった」と供述した。ところが、検察では「つらくて治療や生きることの意味を探しに行った。警察を呼んで、刑務所か病院に行きたかった」と主張を変えた。検察は男を特殊住居侵入罪で起訴した。

  一審は住居侵入未遂と判断し、懲役1年の実刑を言い渡した。一審は「仮にAさんが玄関を開けていれば、被告が住居に侵入しかねない状況だった」とし、Aさんは相当の恐怖と精神的苦痛を受けたとみられると指摘した。

  しかし、二審のソウル高裁は26日、一審判決を破棄し、被告に無罪を言い渡した。住居に侵入しようとしたと認定するために必要な「現実的危険性」は発生しなかったとの理由だった。二審は「被告はAさん宅の呼び鈴を鳴らしたり、ドアをたたいたりした以外、玄関の暗証番号を押しドアノブを回すなどの方法でドアを開けようとしなかった」「Aさんの住居内に被告の身体の一部が入ることはなかった」などと指摘した。

  ソウル高裁はまた、Aさんが警察に通報しても、被告が現場に留まり、暴れずに警察に逮捕された事実、被告の精神的状態などからみて、「犯罪意思や犯行計画が具体的ではなかったとみられる」と指摘した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/07/30/2021073080040.html

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