東京五輪:「2.4?の奇跡」=アーチェリー男子団体韓日戦

 「呉真爀(オ・ジンヒョク)、ファイト!」

  26日、東京・夢の島公園アーチェリー場で行われた東京五輪アーチェリー男子団体戦。 17歳の高校生・金済徳(キム・ジェドク)が自分より22歳も年上のベテラン選手・呉真爀(39)の名前を呼んだ。呉真爀は「最初はちょっと驚いたが、おかげで緊張が解けた」と笑った。

  24日の混合団体戦で金メダルを取った時も、何度も「ファイト」と叫んだ金済徳。この日も休むことなく繰り返し叫んだ。五輪のアーチェリー場はいつも静かだった記憶がある記者にとって、金済徳はまるで別の惑星から来たかのように感じられた。

  実力もないのに叫んでばかりいたわけではない。金済徳は同日の男子団体戦で大活躍し、韓国を優勝に導いた。39歳の呉真爀、29歳の金優鎮(キム・ウジン)、17歳の金済徳が世代を越えた「ワンチーム」になった韓国代表チームは、決勝戦で台湾を6-0で下し、リオデジャネイロ五輪に続いて大会2連覇を達成した。混合団体戦での優勝により韓国男子で過去最年少の金メダリストになった金済徳は同日、2冠の栄誉に輝いた。 ■2.4㎝が分けた勝負

  事実上の決勝戦は、韓国と日本が対戦した準決勝だった。韓国は日本と2セットずつ取り合い、4-4でシュートオフ(延長戦)に突入した。

  シュートオフは1人1射ずつ計3射の合計点数で勝負を決める。金優鎮が9点を出した後、日本の河田悠希が10点を出した。

  これ以上、負けられなくなった瞬間、金済徳の弓から放たれた矢は10点に突き刺さった。日本は9点。スコアは19-19で同点になった。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/07/27/2021072780016.html

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