東京五輪:悪性リンパ腫完治から2年で…「どん底からの復活」韓国テコンドー印教敦が銅

 東京五輪テコンドー男子80キロ超級で、印教敦(イン・ギョドン、29)が韓国のテコンドー代表チームに二つ目の銅メダルをもたらした。悪性リンパ腫が完治と診断されてからわずか2年で五輪のメダリストとなった。 ■国力ランキング世界1位は米国、韓国8位…日本は?  印教敦は27日に行われた東京五輪テコンドー男子80キロ超級の3位決定戦で、敗者復活から勝ち上がったトライコビッチ(スロベニア)を5-4で下した。

  緊迫した勝負が終盤まで続いた。印教敦が1ラウンドで3-0、2ラウンドまでで4-0とリードしたが、大技が1発出れば逆転されかねない状況だった。実際にトライコビッチは4点を取って最後の最後まで激しく攻撃した。しかし印教敦がしっかり防御し、最終的に勝利を収めた。

  印教敦は準決勝でデヤン・ゲオルギエフスキ(北マケドニア)に6-12で惜しくも敗れたが、最後の試合で笑顔になった。太極旗(韓国国旗)を持ってコートの上を一周した。観客席でハラハラしながら見守っていた韓国代表のチームメイトと関係者たちが、大きな拍手を送った。

  印教敦は大学生だった2014年、血液のがんの一種、悪性リンパ腫と診断され、手術を受けた。闘病中には吐き気と戦いながら練習に参加し、翌年の光州夏季ユニバーシアード大会で執念の銀メダルを獲得した。19年に完治と診断され、ようやく初の五輪出場を決めてメダルまで手にするという「どん底からの復活劇」を見せてくれた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/07/27/2021072780167.html

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