金正恩委員長「今は戦争と変わらない試練」

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が全国老兵大会で演説し「過去に例のない世界的な保健危機と長期の封鎖による困難と障害は戦争状況と変わらない試練の峠」と述べたという。北朝鮮の労働新聞が28日付で報じた。コロナ渦による国境統制と国際社会による厳しい制裁の影響が「戦争の試練に近い」というのだ。金正恩氏が経済難による苦痛をこのような形で認めるのは異例だ。ある韓国政府筋は「青瓦台(韓国大統領府)に対し『これ以上は付き合わない』などと暴言を続けてきた金正恩氏が南北通信連絡線の復元など、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の提案に応じた理由はまさにこれだろう」との見方を示した。

  実際に北朝鮮の内部事情に詳しい複数の消息筋によると、北朝鮮の経済状況は住民が1990年代の苦難の行軍当時と同じく、食料を買い求めるため日常生活に使う食器などまで売りに出すほど悪化しているという。昨年は洪水などの影響で食料生産が減少し、さらにコロナ封鎖により輸入も禁止され今年の春から備蓄食料が枯渇している。一部の地域では食料価格がコロナ封鎖以前の2倍近くにまで跳ね上がっているという。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/07/29/2021072980001.html

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