韓国アーチェリー・安山 「フェミニスト」の中傷乗り越え3冠達成

【東京聯合ニュース】東京五輪アーチェリー韓国代表の安山(アン・サン、20)が、五輪アーチェリーで史上初となる3冠に輝いた。一部で安について、男性を嫌悪するフェミニストと中傷する声が上がっていたことなどから、メンタル上の不安が指摘されていたが、初めての五輪というプレッシャーを押しのけて快挙を達成した。  安は24日の混合団体、25日の女子団体で金メダルを獲得し、2冠を達成。3冠に向け30日の女子個人に期待が高まっていた。だが、安がかつてSNS(交流サイト)で、男性を揶揄(やゆ)する意味を持つとされる表現を使ったことを非難する声が浮上。「髪形がショートヘアであることはフェミニストのため」という中傷がインターネット上で相次いだ。  一方で、韓国アーチェリー協会のウェブサイトには、安を支持し、悪意のあるコメントを残すネットユーザーを処罰するよう求める書き込みが2日間で数千件あった。  安に謝罪させるような事態にならないよう求める電話も相次ぎ、一時、協会の電話が不通になった。  周辺の騒動とは反対に、安は山のように微動だにせず、個人戦でも決勝まで進んでいった。  選手らの1分あたりの心拍数は130~150回が一般的だが、安は100回程度と落ち着いていたという。決勝のシュートオフでは、対戦相手のロシア・オリンピック委員会(RОC)のエレナ・オシポアの心拍数は167回だったのに対し、安は118回だった。  周囲の喧騒をものともしない「鋼のメンタル」で五輪アーチェリー史上初の3冠に輝いた安は、韓国のアスリートが夏季五輪で獲得したタイトル数でもトップとなり、東京五輪で3冠を達成した最初のアスリートとしても記録されることになった。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/07/30/2021073080197.html

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