チョ・グク元法相の弟、一審は採用不正のみ有罪・二審は4件で有罪

 ソウル高裁は26日、チョ・グク元法務部長官の弟で、教員採用不正などの罪で起訴されたチョ・グォン被告に対し、懲役3年の実刑を言い渡し、身柄が収監された。チョ被告は法廷にジーンズとベージュ色のジャケット姿で現れた。昨年9月の一審で懲役1年の実刑判決を受け、一度は収監されたが、今年3月に保釈されていた。裁判所関係者は「チョ被告は収監を全く予想していなかったようだ」と話した。

  控訴審の判断は一審のソウル中央地裁と大きく異なった。チョ被告の起訴事実7件のうち4件を有罪と判断した。一審が起訴事実1件のみを有罪としたのと対照的だ。法律専門家は「社会的関心が高い事件で、一審判決がこれほど大きく変更されるのはまれだ」と話した。

  チョ被告に対する起訴事実のうち、業務妨害など5件は熊東学院の教員採用不正、2件は熊東学院の虚偽工事代金債権訴訟に関するものだ。採用不正はチョ元長官一家が経営する熊東学院の事務局長だったチョ被告が2016年から17年にかけ、教員志願者2人に試験問題を漏えいし、1億4700万ウォン(約1400万円)の賄賂を受け取ったとされるものだ。一審は試験問題漏えいで業務を妨害した罪だけを認定し、収賄については無罪とした。事務局長は教員採用業務を担当していないという理由だった。二審も判断を維持した。しかし、チョ被告の不正採用行為は営利を目的とし、就職に介入したものであり、勤労基準法に当たると判断した。この部分は検察が二審で訴状に追加したものだ。しかし、これに先立ち、チョ被告を助けたブローカーらは熊東学院でいかなる職位にも就いていないのに金銭を受け取ったとして有罪となっており、今後引き続き論議を呼びそうだ。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/08/27/2021082780004.html

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