韓国金融引き締めで「パニック融資」、前週比で6倍増

 韓国金融当局が本格的な金融引き締めに乗り出した8月20日以降、KB国民・新韓・ウリィ・ハナ・NH農協の5大銀行では無担保融資が前週に比べ6倍以上増えた。当座貸越も8倍近い増加となった。  ■韓国の家計債務比率が対GDP比97.9%で世界1位、日本は?  金融業界によると、5大銀行の20-26日の無担保融資は2兆8820億ウォン(約2720億円)で、直前の1週間(13-19日、4679億ウォン)の6.2倍に達した。同じ期間の当座貸越の伸びは2兆6921億ウォンで、直前の1週間(3453億ウォン)の7.8倍に増えた。金融当局が徹底した融資の引き締めに乗り出したことで、金融機関に駆け込みで融資申し込みが殺到した格好だ。銀行は住宅担保ローン中断、無担保融資の限度縮小などの措置を取り、ローンを実際に必要とする人たちの不安感が高まっているほか、ひとまず資金を借り入れようとする需要も重なり、「パニック融資」現象が起きた。銀行関係者は「不動産取引や結婚などまとまった資金が必要な事情を控えた人たちを中心に融資申し込みが相次ぎ、新規融資が大幅に増えた」と分析した。

  韓国政府は家計債務の増大が不動産などの資産バブルを誘発している主因だとみて、徹底した融資規制を予告している。金融委員会は家計債務全体の伸びを前年比6%増以内に抑えることを銀行に求めている。このほか、金融委は無担保融資の限度を以前の半分となる「年収以内」に制限することを銀行に求めた。明知大経済学科のウ・ソクチン教授は「金融当局が銀行に対する『窓口指導』を突然実施し、不安に駆られた人々がひとまず融資を受けておこうと殺到した。実需要者のことを考えずに融資の伸びを強引にコントロールしようとして混乱が拡大している」と指摘した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/08/30/2021083080004.html

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