米政界「バイデン大統領、北朝鮮のこと考える余力ない」

 米国務省は29日(現地時間)、北朝鮮が先月初めからプルトニウムを生産できる寧辺の5メガワット原子炉を稼動させた兆候があるという国際原子力機関(IAEA)の報告書について、「我々はこの報告された活動と非核化に関連する全般的事案を扱うことができるよう、北朝鮮との対話を引き続き推進する」と明らかにした。北朝鮮が核兵器の増産を続けている状況を管理するための対話に応じるよう北朝鮮に促したものと見られる。

  米国務省は同日、当局者名義で「この報告書について知っている」「北朝鮮と関連して展開されたことについて、我々の同盟国やパートナーたちと緊密に調整している」と明らかにした。ソン・キム米国務省対北朝鮮特別代表も今年6月からずっと北朝鮮に「いつでもどこでも条件なしで会おう」というメッセージを送っている。

  それにもかかわらず、北朝鮮は米国との交渉の可能性を低く見て、寧辺の核施設を再稼働させたという分析もある。ロバート・アインホーン元米国務省特別顧問は米紙ウォール・ストリート・ジャーナルに「核施設の稼動再開は金正恩(キム・ジョンウン)総書記が核合意する可能性がほとんどないと見ているという意味でもある」と語った。2019年のハノイ会談時のように、金正恩総書記がバイデン政権との交渉で、寧辺の核施設を核心的な切り札として使用するため、再稼働の決定を下した可能性もある。しかし、ワシントンの政府筋や民間では、米国はアフガニスタンの状況対応に手一杯で、北朝鮮の核に注ぐ資源は限定的との見通しもある。

  このような状況で、韓国政府は北朝鮮支援を継続するという見解を明らかにした。韓国外交部の魯圭悳(ノ・ギュドク)韓半島(朝鮮半島)平和交渉本部長は同日、米国に到着した際、「韓半島平和プロセス再稼働が必要な時期だ。北朝鮮との人道主義協力が可能になるよう米国側と協議している」と述べた。

  韓国統一部の李種珠(イ・ジョンジュ)報道官も30日、「いかなる場合にも、韓半島の緊張状況が作られてはならないという考えで、韓半島の状況を平和的に管理するために努力してきた」「今後もこのような考えから北朝鮮の態度について予断することなく、あらゆる可能性に綿密に備える一方、南北の信頼回復のために努力する」と述べた。統一部は先日、北朝鮮の通信連絡線が一方的に途絶えたことに関しても「一日も早く正常化できるよう努力を続ける」と明らかにした。 ■「2021年世界の軍事力ランキング」米国1位、韓国6位、北朝鮮は?

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/08/31/2021083180005.html

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