米国の「パンデミック外交」、ベトナムに米CDC事務所を開設

 25日午前(現地時間)、ベトナムの首都ハノイのJWマリオン・ホテルに、米国のカマラ・ハリス副大統領が現れた。ベトナムに置かれる米国疾病対策予防センター(CDC)東南アジア地域事務所の公式発足を宣言するためだった。ハリス副大統領は「今回のCDC事務所発足とわれわれの協力は極めて重要」とし「(コロナワクチン)100万回分をベトナムに追加提供する」と語った。さらにハリス副大統領は「ASEAN(東南アジア諸国連合)のワクチン購入支援に50万ドル(約5500万円)提供を約束した」と表明した。 ■韓国のワクチン接種完了率はOECD最下位、米国18位、日本は?  米国の政治専門メディア「ポリティコ」は、ベトナムのCDC事務所は「グローバルな保健上の危機を予防し、対処するための研究と訓練について、地域内諸政府との協力にフォーカスするもの」と報じた。米国が世界に四つしか置いていないCDC地域事務所のうちの一つをベトナムに置くことにしたのは、中国との競争を意識した措置だと解釈されている。中国が「一帯一路」事業を通して東南アジアに影響力を拡大し続けることを防ぐため、ハリス副大統領がワクチンというお土産を持って「パンデミック外交」に乗り出したというわけだ。かつて米国と戦争を繰り広げたベトナムを対中戦略基地として育てていこう-という意図も反映されている。

  ハリス副大統領はこの日、ベトナムのグエン・スアン・フック国家主席と会談した席で「われわれは中国のいじめ(bullying)と過度の海洋領有権主張に立ち向かうため、中国が国連海洋法を順守するよう圧力を高める道を選ばなければならない」と語った。

  ホワイトハウスも別途に資料を出して「(ハリス)副大統領のベトナム訪問は米国・ベトナム関係に対する(米国の)深い献身を意味する」とし「ハリス副大統領はベトナムの指導者との会談において、自由で開放的なインド・太平洋地域に向けた米国の決意を再確認した」とコメントした。

  中国は、こうした米国の動きに鋭く反応した。中国国営メディア「環球時報」は26日、社説を通して「(ベトナムが)中国に対抗する米国の戦略において先鋒(せんぽう)隊の役割を務めるのは戦略的自殺に相当する」と主張した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/08/27/2021082780008.html

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