韓国MBC労組「『ニュースデスク』、生放送ではなく録画だった」

 「24日放送のリポート19本のうち15本は事前収録されたもので、視聴者をだましている」

  韓国の地上波テレビ局MBCのメインニュース番組『ニュースデスク』を巡って、放送規定に違反して3分の2を超える分量を事前収録で埋めていたとする内部告発が出てきた。MBC内の少数労組「MBC労働組合」は26日に声明を出し「今月24日と25日の『ニュースデスク』の相当数のリポートおよびコメントは、事前制作された録画物であるにもかかわらず、生放送ニュースであるかのように放映された」とし「長年にわたり視聴者との間に築いてきた生放送ニュースの原則を破った」と主張した。 ■自国で報道されたニュースを信頼できますか? 韓国は最下位、日本は?  事前収録は、今月24日放送分でリポート19本のうち15本(79%)、25日放送分では23本のうち16本(70%)だった-と同労組は明かした。放送通信審議規定によると、『ニュースデスク』のような報道番組は、録画放送の際には生放送と誤認されないように告知しなければならない。同労組は「録画ニュースで視聴者を欺瞞(ぎまん)した朴晟済(パク・ソンジェ)社長は謝罪して退任すべき」とし「社は過去1年間の『ニュースデスク』でどれくらい多くの事前録画物が放送されてきたのか徹底して調査すべき」と主張した。

  労組側は「アンカーのワン・ジョンミョン氏の出演比重が増え続ける中、女性アンカーの比重は減っていった」としつつ「一人で、ニュースであちこち動き回り、対談を行い、スクリーンの前にも立たなければならないので、事前収録が増えることは避けられなかった」「24日の『ニュースデスク』で女性アンカーのコメントはリポート19本のうち5本、25日放送分ではリポート23本のうち7本で、アンカーのコメント全体の70%を男性アンカーが行っていた」と指摘した。

  さらにMBC労組は「アンカーのワン・ジョンミョン氏が、個人的事由から生放送ニュースをやるのは難しいと内部関係者に語ったことが分かった」とし「この事由が事実であれば、視聴者をだますのではなくアンカー職を他の人物に譲るべき」と表明した。

  これに対しMBC社側の関係者は「新型コロナによるソーシャルディスタンスの措置で、男女のアンカーを同席させて収録を進めるのではなく分離して進めた」とし「最小限の人員でニュースを作るのでかなり時間がかかり、放送事故も懸念され、録画の分量を増やした」と語った。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/08/27/2021082780032.html

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