韓国ネット民「今回のゲームは住宅価格上昇、耐え切れない持ち家なしの人は脱落」「次のゲームはコロナ防疫措置、耐え切れない自営業者は脱落」

 「最初のゲームは増税です。耐え切れない複数住宅所有者は脱落です。2番目のゲームは住宅価格上昇です。耐え切れない持ち家なしの人は脱落です。3番目のゲームは新型コロナ防疫措置です。耐え切れない自営業者は脱落です。4番目のゲームは物価上昇です。耐え切れない庶民は脱落です」

  これは、今月17日に公開された動画配信サービス大手Netflix(ネットフリックス)のオリジナル・シリーズ・ドラマ『イカゲーム』が世代・性別・職業に関係なく爆発的な人気を呼んでいる中でインターネット上に登場したパロディのセリフだ。このドラマは、がけっぷちに追い込まれた人々が無人島に閉じ込められ、賞金456億ウォン(約43億円)を勝ち取るためサバイバルゲームを繰り広げるというストーリーだ。雇用・不動産・株式・暗号資産など「し烈な競争の中で脱落者が大量生産されている韓国社会」の現実を映像として具現化し、共感を呼んでいると評されている。大学生も、会社員や自営業者も、ドラマにそれぞれ自分の状況を当てはめ、「私はもう30年もイカゲーム中」「ゲームで脱落して落後者になった気持ち」などの反響を呼んでいる。

  20代の大学生や就活生たちは「(ドラマの中のゲームは)平等なようだが、実は抜け道がいろいろある社会を描いている」と話す。このドラマでは参加者456人全員が同じトレーニングウエアを着て、同じ物を食べているため、平等な競争をしているかのように思われるが、各ゲームで抜け道を利用する人間群像が描かれている。こっそり隠し持っていたライターで針を熱して「カルメ焼きの型抜きゲーム」をたやすく通過したり、医師である参加者がゲーム進行者たちの臓器摘出犯罪を手伝って次のゲームの情報を事前に得たりするなど、小細工を使う。大学生のヨム・ソジョンさん(23)は「公正なゲームのようだが、抜け道を通る人たちは何としてでもほかの人たちよりも前にあるスタート地点に立つのではないだろうか」「チョ国(チョ・グク=元法務部長官)一家の大学入試不正や、国会議員の子どもたちの就職不正などで感じるむなしさをドラマでも感じた」と話す。ネット上には、郭尚道(クァク・サンド)議員の息子が高額の退職金を受け取った件を風刺した「50億(ウォン=約4億7000万円)ゲーム」ポスターもある。 ■「世界で最も住みやすい国」2020年版発表、韓国17位、日本は?

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/09/28/2021092880047.html

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