37歳金正恩委員長が「首領」に…自ら金日成主席と同列に

 北朝鮮の複数の国営メディアは先日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に初めて「首領」という称号を付けたことが28日までに分かった。これまで北朝鮮で「首領」と言えば金正恩氏の祖父に当たる故・金日成(キム・イルソン)主席だけに許された称号であり、故・金正日(キム・ジョンイル)総書記も生前はこれを使えなかった。これについて韓国の情報機関である国家情報院はこの日「金正恩委員長が党の会議場から金日成・金正日の写真を撤去させた」「『金正恩主義』という言葉が使われていることも確認した」と報告した。権力掌握から10年を迎えた金正恩氏が統治への自信から自らを祖父と同じ地位に「自分で」引き上げ、絶対的な権力固めに入ったとの分析もある。制裁とコロナの長期化による経済難で失墜した権威を取り戻す意図もありそうだ。

  今月22日付の労働新聞の論説では金正恩氏に「首領」という言葉が3回使われた。「革命の傑出した首領であられ、人民の偉大な親であられる敬愛する金正恩同志」「またもう一人の偉大な首領」「敬愛する総秘書同志を革命の偉大な首領に」などだ。

  北朝鮮メディアの中で最も権威のある労働新聞が金日成のタイトルである「首領」を金正恩氏に使うのは異例だ。故・金正日総書記の場合、生前は「将軍様」と呼ばれ、死後になって「先代の首領」という称号が付けられた。北朝鮮の首領制を研究してきた高麗大学北朝鮮統一研究センターのチョン・ギョジン研究員は「金正日氏が生前首領の称号を使わなかった理由は、『遺訓統治からの決別』だとか『金日成の権威に対する挑戦』などと見られたくなかったからだ」「そのため金正恩氏も権力を握った直後は首領になることを先送りした経緯がある」と説明した。 ■韓国と聞いて思い浮かぶ人物1位は?

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/10/29/2021102980018.html

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