産経元ソウル支局長裁判に介入 判事の弾劾を棄却=韓国憲法裁

【ソウル聯合ニュース】韓国の憲法裁判所は28日、産経新聞の加藤達也元ソウル支局長の裁判などに介入した疑惑が持たれている林成根(イム・ソングン)前釜山高裁部長判事の弾劾訴追を棄却した。  林氏はソウル中央地裁の刑事首席部長判事を務めた2014年に起きた旅客船「セウォル号」沈没事故当日、朴槿恵(パク・クネ)大統領(当時)の「空白の7時間」を巡る記事で朴氏の名誉を傷つけたとして在宅起訴された産経新聞の加藤達也元ソウル支局長の裁判などに介入した疑惑が持たれている。  憲法裁では裁判官5人が棄却、3人が認めるとの意見を出した。1人は審判の手続きを終える必要があるとの意見を示した。判事を罷免するためには憲法裁判所裁判官6人以上の同意が必要となる。  韓国国会は今年2月、林氏の弾劾訴追案を賛成多数で可決した。韓国で判事の弾劾案が可決されるのは史上初めてだった。林氏は同月末、任期を満了し退任した。  棄却の意見を出した裁判官は「任期満了による退職で法官職を喪失し、当事件で本案の審理を終えても公職を剥奪する罷免決定自体が不可能な状態」として、「弾劾審判の利益が認められず、却下すべき」と説明した。  一方、弾劾を認めるとの意見を示した裁判官は「裁判に介入する行為は刑事首席部長判事という地位で司法行政体系を利用して行われており、裁判の独立と公正性に深刻な脅威となるだけでなく、複数の裁判で繰り返して行われ、容認できる限界を超えた」と判断した。  林氏は加藤氏の裁判など複数の裁判に介入したとして職権乱用罪などに問われたが、一審と二審で無罪を言い渡された。検察が上告し、大法院(最高裁)の判断を待っている。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/10/28/2021102880164.html

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