「韓秉道は蔚山市長選のせいで困っていると言った」

 2018年の地方選挙を控え、青瓦台が蔚山市長選の民主党候補として、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の友人の宋哲鎬(ソン・チョルホ)弁護士(現蔚山市長)を推すため、競合候補だった林東昊(イム・ドンホ)元民主党最高委員からの駐大阪総領事への任命要求を積極的に検討した事実が法廷で明らかになった。この一件を巡る青瓦台の検討過程が明らかになるのは初めてだ。検察は青瓦台が宋哲鎬氏を蔚山市長に当選させるため、総領事ポストを見返りに不出馬を求めようとしたとみている。 ■「世界で最も平和な国」1位はアイスランド、韓国48位、TOP10は?  ソウル中央地裁では25日、宋哲鎬蔚山市長らの公職選挙法違反事件の公判が開かれた。検察が公開した証言によると、2017年5-11月に青瓦台の韓秉道(ハン・ビョンド)政務秘書官(当時)は宋哲鎬候補の党内でのライバルだった林東昊氏と青瓦台で2-3回会った。林氏は韓元秘書官に「蔚山に行けば、(私は)うまくやれる」と述べる一方、「駐大阪総領事として送ってほしい」とも要求したという。検察は林氏が蔚山市長不出馬の見返りとして、駐大阪総領事のポストを要求したとみている。

  その後、韓元秘書官は首席秘書官に昇進。18年2月、林氏に「蔚山では勝つのが難しい」と告げ、人事首席秘書官室に駐大阪総領事に任命できないかどうか打診した。人事首席秘書官室が難色を示すと、林氏に駐神戸総領事および公共機関長のポストを提案した。しかし、林氏は当時、駐大阪総領事のポストにこだわったという。韓元秘書官は当時、人事首席秘書官室の選任行政官に「(林氏が)駐大阪総領事に行きたいと言い続けて困っている」と語ったという。検察は「政務首席秘書官の韓氏が人事上の請託を行う林氏のことで途方に暮れるのはおかしい。林氏が選挙に出馬しないように懐柔しようという事情が隠されている」と指摘した。

  青瓦台は林氏の懐柔に失敗し、民主党は党内選挙なしで宋哲鎬氏を単独候補として推薦した。反発していた林氏は選挙2カ月前の18年4月に出馬を辞退した。検察は宋哲鎬氏を当選させるため、林氏に公職を提案したことが公職選挙法の定める候補者買収に当たるとして、韓元秘書官を起訴している。しかし、林氏は本紙の取材に対し、「駐大阪総領事のポストは友人である韓元首席秘書官に個人的な希望を述べただけで、不出馬の見返りではない」と述べた。

  一方、ソウル中央地裁は11月15日に金起ヒョン(キム・ギヒョン)前蔚山市長(現国民の力国会議員)とその秘書室長だったP氏を証人として出廷させることを決めた。2人は疑惑を最初に告発した人物だ。昨年1月末に起訴されたこの事件は金美利(キム・ミリ)部長判事による公判前整理手続きだけで1年3カ月を要し、起訴から1年10カ月たってようやく最初の証人尋問が行われることになった。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/10/26/2021102680006.html

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