日本プロ野球「ビリたちの大反乱」

 これよりも劇的な「ビリたちの反乱」はないだろう。日本プロ野球セントラル・リーグとパシフィック・リーグで昨年最下位だった2球団が、今年そろって公式戦1位になるという史上初の番狂わせが起こった。

  オリックス・バッファローズは27日、パ・リーグ1位(70勝55敗18引き分け)が確定した。日米通算4367安打を記録したイチロー(引退)が活躍した1996年以来、25年ぶりの快挙だった。

  オリックスは2000年代初めから2010年代初めまで、具台晟(ク・デソン)、イ・スンヨプ、朴賛浩(パク・チャンホ)、李大浩(イ・デホ)が所属した球団で、韓国の野球ファンにもよく知られているが、強いチームとは言い難かった。過去20年間の最高成績は2位が2回(2008年・2014年)だ。2019年と2020年は最下位の6位に終わった。

  だが、昨年8月に一軍監督代行となった中嶋聡監督(52)が今年、正式に一軍監督になってから本格的な変化が始まった。オリックスの前身・阪急ブレーブスに1987年入団した元キャッチャーの中嶋監督は、後輩たちにチャンスを与えながら、競争心を刺激するリーダーシップを発揮した。143試合で130種の打順を組んだという。変化によって緊張感を高めるためだった。特に中心打者の打順である4番打者には8人を起用した。このうち杉本裕太郎(30)はパ・リーグの本塁打王(32本)となった。これまでの5シーズンで通算本塁打数が9本だったことを考えると、目覚ましい成長だった。

  右腕投手の山本由伸(23)は球団新記録の15連勝を含め18勝(5敗)と最多勝を記録した。2019年・2020年に挙げた勝ち数(合計16勝)を上回った。山本は最多勝のほかにも防御率(1.39)、奪三振数 (206)でも1位にもなり、日本の最高投手に贈られる「沢村賞」も確実と見られている。また、東京五輪では韓国戦に先発登板(5と3分の1イニング・2失点)して韓国のファンにも知られるようになった。 ■韓国人が好きな野球選手1位は?

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/10/29/2021102980048.html

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