米NYタイムズ「独裁から民主主義に転換」、仏ルモンド「韓国社会のムードを変えた」

 盧泰愚(ノ・テウ)元大統領の逝去を受け、世界の主要国の各メディアはその功罪と共に訃報(ふほう)を伝えた。ほとんどの海外メディアは同元大統領が独裁者・全大煥(チョン・ドゥファン)元大統領の陸軍士官学校同期生で、軍事クーデターを起こしたが、韓国の民主化進展と中国・ソ連との修交などに寄与した、と報じた。

  米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は27日(現地時間)、訃報面2面のうち1面の左上3分の2ほどを割いて盧元大統領の記事を掲載した。そして、盧元大統領が1988年の大統領就任式で演説する写真と、1995年11月に不正蓄財容疑で取り調べを受けるためにソウル市瑞草区の大検察庁庁舎に入る写真を掲載した。

  同紙はソウル発の記事で、盧元大統領を「軍部の支援を受けた最後の韓国大統領」と表現し、「共産主義の敵たちと親交を結び、独裁から民主主義への激しい転換期を耐え抜いたが、内乱と腐敗の罪で収監された」と書いた。また「ハナ会」をはじめとする全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領との縁、12・12軍事クーデター(粛軍クーデター)時の役割などと合わせて、1988年ソウル五輪開催成功、「北方外交」推進、1991年南北同時国連加入などの業績も紹介した。

  米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは27日の記事で、盧元大統領について「軍部独裁転換期に議論が分かれる役割を果たした韓国の初の民選大統領」と表現した。また、「大統領としての彼は『普通の人々の時代』が韓国に到来した、と語った」「社会主義国との関係構築や南北関係促進でも功労が認められている」と伝えた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/10/29/2021102980047.html

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