蔚山の感染者2人、オミクロン株発生国から入国…「ゲノム解析中」

 蔚山地域で新型コロナウイルスの陽性判定を受けた2人が、新たな変異株「オミクロン株」の発生国から入国していたことが分かり、韓国政府は精密な分析に乗り出した。日本でも感染が確認されたが、韓国国内でもすでにオミクロン株が広がっている可能性を排除できない状況だ。

  中央防疫対策本部と蔚山市は30日、ドイツから29日に入国した1人とオランダから28日に入国した1人がそれぞれ新型コロナ陽性と判定されたと発表した。中央防疫対策本部のコ・ジェヨン危機疎通チーム長は「変異株への感染なのか確認するために、ウイルスゲノム全体を検査する『全ゲノムシーケンス解析』を行っている」と説明した。現在、PCR検査で可能なのは新型コロナウイルスへの感染の有無だけであり、オミクロン株かどうか判別するためには別の解析が必要となる。解析には5日ほどかかるという。

  30日現在でオミクロン株の感染が確認された国は、最初に発見された南アフリカをはじめ17か国に上る。韓国政府は「オミクロン株が確認された国であっても、入国を全て制限するのは困難」との立場だが、感染拡大の可能性に対して不安が高まっている。韓国政府の関係者は「(アフリカの8か国を除き)オミクロン株が流入した国から韓国に入国し、陽性と判定されるケースは今後も増える可能性があるが、その国で感染がどの程度拡大しているのかなど『危険度』を考慮しなければならない」と話した。

  しかし、オミクロン株かどうか解析を進めても、検出されたウイルスの量が少なければ判定そのものが困難になる。実際に、政府が29日にアフリカの8か国からの入国を禁止するまで、5週間の間にアフリカから入国した22人のうち8人は検体のウイルス量が非常に少なく、変異株の解析が不可能だった。政府はこの日「26日から、ゲノム解析が可能な入国者の検体について、全数を解析している」と明らかにした。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/11/30/2021113080205.html

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