「BTS兵役特例法案」、韓国国会常任委通過ならず

 韓国国会国防委員会は25日、法案審査小委を開き、国威を宣揚した大衆文化アーティストが軍入隊の代わりに奉仕活動などで兵役を代替できるようにする、いわゆる「防弾少年団(BTS)兵役特例法案」を話し合ったが、結論を下すことができなかった。 【写真】AMAs「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞したBTS  国防委はこの日、与党「共に民主党」の安敏錫(アン・ミンソク)議員、保守系最大野党「国民の力」のユン・サンヒョン議員および成一鍾(ソン・イルジョン)議員がそれぞれ代表発議した兵役法改正案を話し合った。しかし、与野党からそろって「慎重であるべき」という指摘が出た。「共に民主党」の金炳基(キム・ビョンギ)議員、金炳周(キム・ビョンジュ)議員、「国民の力」の姜大植(カン・デシク)議員、韓起鎬(ハン・ギホ)議員などが「慎重」もしくは「反対」の立場を明らかにした。

  国防委では「兵役は韓国国民がデリケートに反応するテーマ」「20代男性の世論を考慮すべき」などの意見が出る中、そもそも兵役特例制度自体を廃止すべきという主張まで出たといわれている。政界関係者は「与党、野党を問わず賛否が分かれた」と語った。

  現行の兵役法によると、オリンピック・アジア大会、国際・国内芸術競演大会の1-3位入賞者などに限って芸術・体育要員に編入される。これを巡って大衆文化界からは「BTSなど韓流スターの業績も認めてやるべき」という指摘が出ており、政界での立法の試みにつながった。

  「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)大統領候補は、兵役特例を受けたサッカーの孫興民(ソン・フンミン)選手の例に言及しつつ「BTSは駄目という理由を理解し難い」とし「大衆音楽家の芸術・体育要員編入を巡る議論が準志願制兵力構造改革問題などへと広がることを望む」と語った。

  一方、韓国国防部(省に相当)のプ・スンチャン報道官はこの日、BTS兵役特例法案について、人口急減に伴う兵役資源の減少傾向や公平な兵役履行に関する社会的合意の必要などに言及しつつ「こうした条件を考慮すると、芸術体育要員の代替服務編入対象の拡大は選択し難く、慎重にアプローチする必要がある」と発言した。

  兵務庁も「大衆文化アーティストの芸術・体育要員編入は国民的コンセンサスを基盤として客観的基準の設定、衡平性などを考慮し、関連部処(省庁に相当)と共に慎重に検討することが必要」とコメントした。 ウォン・ソンウ記者

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/11/26/2021112680008.html

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