金於俊氏「日本には韓国製の診断キットがないのでデルタ株を捕捉できない」…K防疫の危機でまたまた陰謀論(下)
■専門家ら「あり得ない」「日本は馬鹿だというのか」 これに対して専門家は「あり得ない話だ」と口をそろえる。梨花女子大学木洞病院呼吸器内科の千恩美(チョン・ウンミ)教授は「日本は基礎科学が非常に発達した国だ。デルタ株を捕捉できない診断キットを開発したというのは科学的に納得しがたい主張だ」と指摘した。 【韓日比較グラフ】一日新規感染者数の推移と社会的移動量 高麗大学予防医学科の崔在旭(チェ・ジェウク)教授も金氏の主張について「根拠のない無責任な主張」と批判した。崔教授は「変異ウイルスかどうかは感染後の遺伝子分析によってスパイクタンパク質の変異を調べることでわかるが、診断キットでは変異ウイルスの種類は絶対に特定できない」「(診断キットは)あらゆる種類のコロナ・ウイルスが検出できるように設計されているので、(金氏の主張は)話にもならない」と指摘した。
とりわけ崔教授は「『日本は韓国製診断キットを使用していない』とする金氏の前提そのものが間違っている」とも述べた。崔教授は「日本は確かに韓国の診断キットを輸入していない。ただし政府や医療機関では使用しないが、それ以外で一般人が購入して使用することはできる」「政府が行う検査で韓国製品を使用しないだけで、米国など他国の製品は使用している」と説明した。
匿名を条件に厳しい批判をする専門家も多かった。ある医学部教授は「一瞬にして日本をグローバルな田舎者、世界のばかに仕立てた」「金氏の発言があまりにもひどいので、その耳を疑った」などと批判した。ソウル市内のある病院長は「日本が感染者の数をねつ造しているとの主張もあるが、ねつ造するならオリンピックの前にやるはずで、オリンピックが終わった今になってねつ造する必要などない」「今度こそ日本に負けられないと扇動してきた親文としては、あんなおかしな論理を使ってでも自分たちを慰めたいのだろう」と反論した。
この日、金氏は自らの主張と相反する専門家の声が伝えられると、これに改めて疑問を呈した。
一方で慶北大学医学部予防医学科のイ・ドクヒ教授は16日、カカオが運営する「ブランチ」で「日本は最初から国が感染対策と銘打って無症状あるいは軽症で終わる自然感染を防がなかった」と説明し、日本で感染者数が急減している理由を「自然感染の拡大にある」と主張した。その上でイ教授は「今もPCR検査をしていないとか、データをねつ造しているといったおかしな説明が歓迎されている。そんな説明をしてでも韓国の方が優れているという幻想にとらわれていれば、自分自信を慰めることができるからだ」とすでに指摘している。
これらの主張は前日からメディアを通じて報じられ、その後も検索サイトのニュースなどでも数多く取り上げられている。金氏はこの日、ブルームバーグが発表した「COVIDレジリエンス(耐性)ランキング」で韓国が上位にあることに言及し、「このニュースはネットであまり報じられていない」とした上で「ポータルサイトのAI(人工知能)がなぜこの記事を選ばないのか、韓国の防疫が失敗したと言いたいのだろう」と主張した。
これまで金氏は大統領選挙における不正選挙から旅客船セウォル号などに至るまで、数々の陰謀論を広めてきた。最近は文在寅政権が輸入を進めるアストラゼネカ製ワクチンがFDAで未承認となっていることについて「アストラゼネカは英国企業なのでFDAは承認を遅らせているが、これにはファイザーやモデルナなどの米国企業が影響力を行使している側面もあるはずだ」という趣旨の発言も行った。金氏はそのたびに「小説を書いてやる」「合理的な推論」などと口にしながら自らの陰謀論を訴えたが、今回の主張については「仮説」として取り繕った。 キム・ジャア記者
朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/11/27/2021112780011.html
とりわけ崔教授は「『日本は韓国製診断キットを使用していない』とする金氏の前提そのものが間違っている」とも述べた。崔教授は「日本は確かに韓国の診断キットを輸入していない。ただし政府や医療機関では使用しないが、それ以外で一般人が購入して使用することはできる」「政府が行う検査で韓国製品を使用しないだけで、米国など他国の製品は使用している」と説明した。
匿名を条件に厳しい批判をする専門家も多かった。ある医学部教授は「一瞬にして日本をグローバルな田舎者、世界のばかに仕立てた」「金氏の発言があまりにもひどいので、その耳を疑った」などと批判した。ソウル市内のある病院長は「日本が感染者の数をねつ造しているとの主張もあるが、ねつ造するならオリンピックの前にやるはずで、オリンピックが終わった今になってねつ造する必要などない」「今度こそ日本に負けられないと扇動してきた親文としては、あんなおかしな論理を使ってでも自分たちを慰めたいのだろう」と反論した。
この日、金氏は自らの主張と相反する専門家の声が伝えられると、これに改めて疑問を呈した。
一方で慶北大学医学部予防医学科のイ・ドクヒ教授は16日、カカオが運営する「ブランチ」で「日本は最初から国が感染対策と銘打って無症状あるいは軽症で終わる自然感染を防がなかった」と説明し、日本で感染者数が急減している理由を「自然感染の拡大にある」と主張した。その上でイ教授は「今もPCR検査をしていないとか、データをねつ造しているといったおかしな説明が歓迎されている。そんな説明をしてでも韓国の方が優れているという幻想にとらわれていれば、自分自信を慰めることができるからだ」とすでに指摘している。
これらの主張は前日からメディアを通じて報じられ、その後も検索サイトのニュースなどでも数多く取り上げられている。金氏はこの日、ブルームバーグが発表した「COVIDレジリエンス(耐性)ランキング」で韓国が上位にあることに言及し、「このニュースはネットであまり報じられていない」とした上で「ポータルサイトのAI(人工知能)がなぜこの記事を選ばないのか、韓国の防疫が失敗したと言いたいのだろう」と主張した。
これまで金氏は大統領選挙における不正選挙から旅客船セウォル号などに至るまで、数々の陰謀論を広めてきた。最近は文在寅政権が輸入を進めるアストラゼネカ製ワクチンがFDAで未承認となっていることについて「アストラゼネカは英国企業なのでFDAは承認を遅らせているが、これにはファイザーやモデルナなどの米国企業が影響力を行使している側面もあるはずだ」という趣旨の発言も行った。金氏はそのたびに「小説を書いてやる」「合理的な推論」などと口にしながら自らの陰謀論を訴えたが、今回の主張については「仮説」として取り繕った。 キム・ジャア記者
朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/11/27/2021112780011.html
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