韓国の飲酒事故運転者負担金、1500万ウォンから1億7000万ウォンに引き上げへ

 来年7月28日からは、飲酒または無免許運転をして事故を起こしたり、当て逃げ・ひき逃げをしたりした運転者が保険会社に支払わなければならない事故負担金が10倍以上高くなる。今は最高で1500万ウォン(約145万円)だが、来年7月28日からは1億7000万ウォン(約1640万円)まで引き上げられる、と金融監督院が30日に発表した。事故負担金とは、運転者の違法行為で事故が発生した場合、保険会社が被害者に保険金を支払った後、運転者に対して一種の求償権を請求するものだ。

  現行の自動車保険標準約款によると、自動車保険に加入した運転者は飲酒運転事故の場合で最高1500万ウォン、無免許運転事故や当て逃げ・ひき逃げの場合は最高400万ウォン(約39万円)を事故負担金として支払う。だが、来年7月28日から施行される新たな自動車保険標準約款によると、飲酒・無免許事故と当て逃げ・ひき逃げの場合、いずれも最高で1億7000万ウォンの事故負担金を支払わなければならない。

  また、来年1月からは麻薬や違法薬物を使用後に運転して事故を起こした場合、最高で1億5000万ウォン(約1450万円)の事故負担金を支払わなければならなくなる。現行の標準約款には規定がないが、新設される。飲酒や無免許運転の事故とは違い、これまで薬物使用で幻覚状態のまま運転して事故を起こした場合は事故負担金がなく、公平性に欠けるとの指摘が多かった。昨年9月、釜山市海雲台区で7台が絡む追突事故を麻薬を使用した運転者が起こしたことがきっかけとなった。保険会社は当時、被害者9人に8億1000万ウォン(約7800万円)を支払ったが、運転者は事故負担金を支払わなかった。

  これと共に、来年1月からは兵役中(入隊予定含む)に自動車事故で死亡したり、障害を負ったりした被害者に対し、加害者側の保険会社から支給する保険金が大幅に増える。現在は兵士の月給(約53万ウォン=約5万1000円)を基準に算定しているが、日雇い職の月収(約282万ウォン=約27万円)に変更されるからだ。

  金融監督院は、オートバイでの事故時に運転者のヘルメットなどの保護装備や衣類が損傷した場合、200万ウォン(約19万円)を限度に保険会社が補償する制度を来年1月から施行することにした。ヘルメットなどオートバイ運転者の負傷を減らす機能がはっきりしている装備や衣類だけが対象となる。レザージャケットなど一般の服は補償対象から除外される。 孫振碩(ソン・ジンソク)記者

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/12/31/2021123180019.html

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