ロックダウンから1週間、サムスン電子の中国・西安工場が減産

 サムスン電子はコロナ拡散でロックダウン(都市封鎖)された中国・陝西省西安市にある半導体生産ラインで減産に入った。市場では状況が長期化した場合、世界の半導体市場に影響を与えかねないとの見方が出ている。

  サムスンは29日、ウェブサイトを通じ、コロナの拡大が続いているため、西安の半導体工場の生産ラインを弾力的に調整しており、従業員の安全と健康を最優先に考慮する経営方針に従ったものだと説明した。サムスンは「ホテルで全従業員が生活するなど最大限の努力を行ったが、一部で隔離者が発生し、原材料のスムーズな搬入もできなくなり、生産ラインの調整が避けられなかった」とした。具体的な減産規模は明らかにしなかった。

  西安ではコロナの集団感染が発生し、23日から西安に通じる全ての高速道路が閉鎖されるなど、ロックダウンが命じられた状況だ。27日にはさらに外出を完全に禁止する指針が示され、生活必需品を各家庭に配達し、都市全体を消毒する作業に着手した。

  一連の措置で現地では工場の大半が稼働を中断したが、サムスンは生産ラインを一度止めれば数千億ウォンの損失が出る半導体工場の特性を考慮し、これまで平常通りに稼働してきた。

  西安はサムスンが海外に設置した唯一のメモリー工場で、月にウエハー25万枚規模でNAND型フラッシュメモリーを生産している。市場調査会社トレンドフォースによると、西安のロックダウンによる影響について、「今回の事態が来年第1四半期(1-3月)のNAND型フラッシュメモリーの価格に影響を与えかねない」と予想した。同様に西安にあるサムスンSDIの電気自動車用バッテリー工場は現時点で平常稼働している。 朴淳燦(パク・スンチャン)記者 イ・ボルチャン記者

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/12/30/2021123080003.html

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