高位公職者犯罪捜査処、尹錫悦候補の通信記録を3回照会…妻キム・ゴンヒ氏も調べた

 高位公職者犯罪捜査処(公捜処)が最大野党・国民の力から韓国大統領選に出馬する尹錫悦(ユン・ソクヨル)候補と妻キム・ゴンヒ氏の通信記録を照会していたことが29日までに確認された。野党は「公捜処の露骨な選挙介入が明らかになった」とし、金鎮ウク(キム・ジンウク)公捜処長の辞任を要求した。 【表】公捜処のジャーナリスト、野党政治家らに対する査察疑惑  国民の力の任太熙(イム・テヒ)選対総括状況本部長は同日、国会で記者会見を開き、「公捜処は尹候補に対して3回、キム・ゴンヒ氏に対して1回、それぞれ通信資料を照会したことが分かった」と述べた。その上で、「文在寅(ムン・ジェイン)大統領は関連機関の首謀者を明らかにし、厳しく責任を問うべきであり、直ちに公捜処長を辞任させるべきだ」と主張した。任本部長はまた、「罪のない青年に対する違法な査察も明らかになった。現政権への批判的な立場を検事するある青年団体が通信情報照会を受けた。脱北者団体を後援したという理由で銀行口座の照会も受けた」と批判した。

  国民の力の金起ヒョン代表は「公捜処を生きた権力を捜査する機関にするとうそをついたかと思えば。生きた権力をエスコートしているありさまだ。国民の血税を泥棒するとても悪い組織だ」と述べた。国民の力は党内に「不法査察に関する国民申告センター」を設置すると表明した。

  公捜処はまた、尹候補の側近をはじめ、国民の力の議員の3分の2について、通信記録を照会したことが判明した。国民の力が29日午後3時現在で集計、発表したところによれば、公捜処の通信記録照会対象となった同党所属国会議員は78人で、105人いる議員の74.3%に達した。前日時点の60人から18人増えた。新たに判明したのは、具滋根(ク・ジグン)、権性東(クォン・ソンドン)、金汀才(キム・ジョンジェ)、朴完洙(パク・ワンス)、徐正淑(ソ・ジョンスク)、尹暢賢(ユン・チャンヒョン)、丁慶姫(チョン・ギョンヒ)、趙慶泰(チョ・ギョンテ)、趙太庸(チョ・テヨン)、河泰慶(ハ・テギョン)の各議員など。

  同日のリスト追加によって、尹候補の党内での最側近とされる権性東、張済元(チャン・ジェウォン)、尹漢洪(ユン・ハンホン)の3議員がいずれも通信記録照会の対象になった事実が判明した。権議員は公捜処(10月1日)、仁川地検(11月8日)、京畿南部警察庁(6月18日など2回)から計4回の照会を受けていた。権議員は「捜査機関の聴取受けていないのに通信記録を紹介され驚いている」と話した。

  国民の力は尹錫悦候補の選対で活動してきた金炳ミン(キム・ビョンミン)選対広報についても、公捜処が通信資料照会を行ったとし、「明らかな野党候補査察だ」と批判した。選対の李亮寿(イ・ヤンス)首席広報は「告発教唆疑惑の捜査がピークを迎えていた10月1日に公捜処の捜査対象でも国会議員でもない金広報に対する通信照会があった。公捜処が与党の政権保衛隊であることを自ら証明したものだ」と述べた。 チュ・ヒョンシク記者

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/12/30/2021123080061.html

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