韓国の政府庁舎を撮影するドローン、妨害電波で飛行阻止へ

 今後は韓国の政府庁舎周辺でドローン(小型無人機)を違法に飛ばし、無断で撮影を行った場合、「アンチドローンガン」と呼ばれる設備でそれを阻止する。アンチドローンガンは小銃のような形をした妨害電波発射機だ。妨害電波を出すことで、操縦者がドローンに送るGPS信号やWi-Fi信号を受信できなくする。

  行政安全部政府庁舎管理本部は26日、違法飛行ドローンを無力化するため、アンチドローンガンを導入すると発表した。最近ドローンの使用が一般的になり、ドローンを使った無断撮影とテロなどに対応するため、アンチドローンガンを導入することになったとの説明だ。2018年から今年まで世宗、果川など政府庁舎周辺で承認を受けずにドローンが摘発された事例は10件に達する。

  アンチドローンガンを利用し、違法飛行ドローンを制圧する仕組みは大きく分けて3段階だ。まず、3-5キロメートルの距離でドローンが探知された場合、承認を受けているかどうか確認する。その後、未承認のドローンが1キロメートルに侵入した場合、妨害電波を発射して無力化した上で強制着陸させる。最後に回収されたドローンに録画された画像やドローンの操縦者を追跡する。アンチドローンガンは警察の特殊部隊、軍部隊などが活用している。

  庁舎管理本部は27日、政府世宗庁舎でアンチドローンガンの性能とドローン対応体制のチェックなどを目的に試演を行う予定だ。ドローンによる政府庁舎無断撮影、爆弾テロなどを仮定し、ドローンの阻止、操縦者の検挙、爆発物の除去過程などを公開する。

  庁舎管理本部はまた、違法ドローン対応チームを設置する予定だ。対応チームは軍・警察など関係機関との定期的な訓練を通じ、政府庁舎の空中監視体制を構築する役割を担う。 アン・ジュンホ記者

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/12/27/2021122780088.html

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