韓国最大野党議員の半数超、高位公職者犯罪捜査処に通信照会されていた

 韓国の保守系最大野党「国民の力」の国会議員について高位公職者犯罪捜査処(公捜処)が通信資料照会を行っていた問題で、公捜処の通信資料照会を受けた同党議員の数は、28日には60人にまで増えた。同党の議員105人のうち半数以上が公捜処の通信資料照会対象になったのだ。「国民の力」は28日、「公捜処とは、実のところ通信照会処」だとし、キム・ジンウク公捜処長の即刻辞任と公捜処解体を主張した。会員およそ20人が公捜処から通信照会を受けた韓国刑事訴訟法学会のチョン・ウンソク会長も同日、フェイスブックに「学会メンバーだけでなく、私と電話した全ての人を無作為に照会したものとみられる。現在確認された人数だけでも23人」と書き込んだ。 【表】発足1年を迎えた高位公職者犯罪捜査処の主な事件捜査結果  「国民の力」関係者は「この日までに計60人の議員が公捜処から通信資料照会を受けた」と明かした。前日の39人に、金碩基(キム・ソクキ)、金泰欽(キム・テフム)、尹永碩(ユン・ヨンソク)、張済元(チャン・ジェウォン)、全珠恵(チョン・ジュへ)、チョ・ヘジン議員など21人が追加された。通信資料照会を受けた同党の議員補佐陣も新たに2人が確認され、計6人になった。

  全珠恵議員はこの日、党の会議で「公捜処は通信資料を照会したにもかかわらず、照会の事実はないとうそをついた」とし、「職権乱用だけでなく虚偽公文書作成罪で告発を検討する」と発言した。全議員側は「今月9日に公捜処へ、全議員に対する通信資料照会を行ったかどうかを問い合わせたところ、公捜処は13日に『照会の事実はない』と回答した」「ところが通信資料提供内容を直接確認してみたら、既に今年10月1日に照会していた事実があった」と指摘した。全議員は「公捜処は野党に対する違法査察から、さらにはうそまでついた」と語った。これについて「国民の力」のキム・ギヒョン院内代表は「公捜処長をすぐに牢屋へ送るべき事案」とし、「一日も早く追い出さなければならない」と語った。

  「国民の力」は、尹錫悦候補の予備選キャンプで活動していたキム・ビョンミン選挙対策委員会スポークスマンに対しても公捜処が通信資料照会を行っていたことについて「明白な野党候補査察」だと批判した。イ・ヤンス選対委首席スポークスマンは「告発そそのかし疑惑の捜査の真っ最中だった10月1日に、公捜処の捜査対象でも、国会議員でもないキム・スポークスマンに対し通信照会を行った」とし、「公捜処が与党の政権保衛隊であることを自ら証明するもの」と語った。

  本人や会員が通信資料照会を受けたチョン・ウンソク韓国刑事訴訟法学会長は「今年8月中旬、金雄(キム・ウン)議員と学術大会の祝辞の件でしばし電話をしたことがあるが、これが問題になったらしい」とし、「これまで検察・警察捜査権調整反対、公捜処批判を行ってきたので、この機会に(通信資料の)照会をしたのではないかと推測している」と語った。 キム・スンヒョン記者

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/12/29/2021122980034.html

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