韓国で博士号を取得した外国人、前年比57%増1944人

 韓国で博士の学位を取得した外国人がここ1年で57%急増したことが分かった。

  韓国職業能力研究院は23日、2012年から21年までの外国人による韓国での博士学位取得の実態を分析した結果を公表した。それによると昨年韓国で博士学位を取得した外国人は前年よりも約57%多い1944人で、12年に調査を始めて以来最も多かった。12年の473人から10年で4倍以上にまで増加したことになる。昨年韓国全体での新規博士学位取得者に占める外国人の割合は14.3%で、前年比で2.3ポイント増、10年前に比べると7.6ポイント増加していた。外国人博士のうち女性が占める割合も12年の38%から昨年は46%に増えた。

  昨年の外国人博士学位取得者を国籍別に見ると、中国出身者が63.5%で最も多く、次いでベトナム8.6%、インド・パキスタン4.5%の順となっていた。地域別では首都圏(721人)よりも首都圏以外(1223人)の大学で博士学位を取得したケースの方がはるかに多かった。

  専攻別では2015年には工学系列が31.4%で最も多く、自然系列25.2%、人文系列13.7%、社会系列13.3%の順となっていた。これに対し15年にはわずか4%ほどだった芸術・体育系列が昨年は24.7%で1位となった。次いで工学系列(24.5%)、社会系列(16.8%)、自然系列(14.4%)の順となった。

  韓国国内で博士学位を取得した外国人は増えたが、その後韓国に残らず本国に戻るケースは2020年の54%から昨年は62%に増加したことも分かった。韓国で博士学位を取得する理由についても「研究環境が良いから(30.9%)」「教育の質が良いから(23.9%)」「学費支援が多いから(18.7%)」の順で、「韓国で仕事を得るため」という回答は1.9%と最も少なかった。

  職業能力研究院は「少子高齢化の影響で韓国国内の高級人材が徐々に少なくなっているため、外国からの人材をもっと多く誘致し、彼らが学位を取得した後も韓国国内に定着できる環境を整えるべきだ」と指摘した。 キム・ヨンジュ記者

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/02/24/2022022480049.html

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