韓国輸出入銀行、シェールガス開発企業への融資で1.8億ドル回収不能に

 政策金融機関の韓国輸出入銀行が2015年、原油価格下落で油田試掘作業が中断する可能性があることを承知でガス・油田開発業者に2億1700万ドル(約267億円)を融資し、うち1億8000万ドルを回収できなかったことが分かった。

  監査院が29日公表した韓国輸出入銀行の定期監査結果によると、同行は15年6月から16年2月にかけ、米国でのシェールガス試掘事業に参入したATMエナジーに融資を行ったが、元金の82%を回収できず、償却処理した。

  同行業務担当者は当時、ATMエナジーが開発しようとしている油田・ガス田の埋蔵量に基づき、担保価値を計算した。しかし、同行が独自に分析した担保価値(3億1300万ドル)を反映せず、ATMエナジーが算出した担保価値(4億9100万ドル)を採用。融資審査を行う与信委員会に提出し、ATMエナジーの希望通りの額を融資していた。   また、ATMエナジーの合弁相手であるA社が年次報告書などに「原油・ガス価格の下落で(融資対象の油田・ガス田の)試掘作業が延期される予定だ」「試掘産業を15年第2四半期から中断した」などと記載しており、担当者がそれを知りながら融資限度の縮小などの措置を取らなかった実態が明らかになった。結局、ATMエナジーは返済期限の19年9月までに融資を返済できなかった。監査院関係者は「当時の融資の必要性は認めるが、輸出入銀行が事業リスクをしっかり反映して融資を行っていれば、損失を最大9500万ドル減らすことができた」と指摘した。 チョ・ベッコン記者

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/03/30/2022033080098.html

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