金正恩委員長「米と長期戦、勇敢に撃て」…米国は即時制裁

 国連安全保障理事会は現地時間の25日午後、北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射に対する追加制裁について話し合う緊急の公開協議を招集したと発表した。安保理が北朝鮮のミサイル問題で公開協議を行うのは2017年以来5年ぶりで、その当時も北朝鮮による核・ミサイル開発が一気に暴走した。

  米国は24日(現地時間)、北朝鮮におけるミサイル開発の拠点となっている第2自然科学院を制裁リストに加えるなど、独自の制裁に乗りだした。G7(主要7カ国)首脳会議に出席するためブリュッセルを訪問中のバイデン大統領は日本の岸田文雄首相と会談した際、ICBM発射を強く糾弾した。レッドラインを超えた北朝鮮の挑発に対処するため国際社会が緊密に動き出したのだ。

  安保理の公開協議は常任理事国の米国、英国、フランスと非常任理事国のアルバニア、アイルランド、ノルウェーなど6カ国の要求で開催され、中国とロシアも協議開催に反対しなかった。

  今回の協議における焦点は北朝鮮に対する追加制裁を発動するかどうかだ。安保理は2017年11月に北朝鮮がICBM「火星15型」を発射した際、制裁決議2397号を採択した。追加のICBMが発射された際には北朝鮮への石油供給に関する制裁を自動的に強化する条項がこれに含まれていた。しかし北朝鮮に対する追加制裁に中国が反対するとの見方が有力視されている。

  北朝鮮の複数の国営メディアは25日、「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は前日、ICBM『火星17型』発射の全ての過程を直接指導した」と報じた。金正恩氏は「勇敢に撃て」と書かれた直筆の命令書を労働党軍需工業部に下達し、平壌順安飛行場で発射の様子を見守った。金正恩氏は火星17型について「共和国の安全を守る強威力の核戦争抑制力だ」とした上で「米帝国主義との長期的な対決を徹底して準備する」との考えを示した。 ニューヨーク=鄭始幸(チョン・ソヘン)特派員、李竜洙(イ・ヨンス)記者

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/03/26/2022032680017.html

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