【4月29日付社説】「司法積弊レッテル貼り」で6度目の無罪確定…金命洙大法院長の司法介入、真相を明らかにすべき

 いわゆる「司法積弊」事件で起訴された林成根(イム・ソングン)元判事が28日、大法院(最高裁に相当)にて無罪が確定した。「被告が前政権で他の裁判に干渉した」という起訴内容は、そもそも犯罪にならないものを無理に仕立て上げたもの-ということが、1審、2審に続いて最終確認されたのだ。「司法積弊」として元大法院長、大法官など判事14人が裁判にかけられたが、林・元判事など6人の無罪が次々と確定している。裁判で無罪判決が相次ぐと、金命洙(キム・ミョンス)大法院長は、自分に「連累者を断罪すべき」と言上した尹鍾燮(ユン・ジョンソプ)判事に裁判を任せた。金大法院長は、人事原則に背いて尹判事を同一の裁判所に6年も据え置きし、最終的に尹判事が最初の有罪判決を下した。これは司法への介入だ。

  チョ・グク事件や金慶洙(キム・ギョンス)元慶尚南道知事の大統領選世論操作事件などで有罪判決を下した判事らを脅そうと、文在寅(ムン・ジェイン)政権が「ごり押し弾劾」を強行すると、金大法院長は林成根・元判事をスケープゴートにした。林・元判事が健康悪化を理由に辞職したいと申し出ても、「辞表を受理したら民主党が弾劾できない」として妨げた。その上、「そんな話をしたことはない」としらを切り、録取記録が出て来てうそがばれるという一幕もあった。今の韓国は大法院長がうそをつく国だ。

  金命洙氏が大法院を率いるようになってから、韓国憲政史上類例のない事件が相次いで起きた。特に、大庄洞のブローカーが民主党の李在明(イ・ジェミョン)元大統領候補や殷秀美(ウン・スミ)城南市長の政治生命を保つため大法官に対して裁判取引を持ちかけた疑惑は、ますます強まっている。文政権下で起きた司法介入の真相がきちんと究明されなければ、韓国国民は裁判を信頼できなくなるだろう。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/04/29/2022042980006.html

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