【5月28日付社説】正しいことを言った人が謝罪しなければならない共に民主党

 共に民主党の朴志ヒョン(パク・チヒョン)共同非常対策委員長が先日、「大統領選挙敗北後、党は何も変わっていない」「586世代(学生運動家出身)議員の勇退論」などを提起したことについて、27日に謝罪した。朴志ヒョン委員長はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「フェイスブック」に「共に民主党候補者に丁重に謝罪する」「特に心を傷つけてしまった尹昊重(ユン・ホジュン)共同非常対策委員長にも謝罪する」と述べた。

  朴志ヒョン委員長は24日の緊急記者会見で、「ネロナムブル(私がすればロマンス、他人がすれば不倫=身内に甘く、身内以外に厳しいこと)の汚名をそそぎ、共に民主党をファンダム(熱烈な支持層が支える)政党ではなく大衆政党にする」「586世代勇退など若い民主党へと向かう道を歩まなければならない」と語った。しかし、尹昊重委員長や朴洪根(パク・ホングン)院内代表など学生運動家出身の586世代に当たる党指導部をはじめ、大多数の所属議員たちから攻撃された。党会議で議員らは一斉に朴志ヒョン委員長を責め立て、尹昊重委員長が机をたたいて会議場を出ると、朴志ヒョン委員長は「それならなぜ私を(非常対策委員長に)選んでここに座らせたのか」と反論した。

  「改革の娘」などと呼ばれる過激な支持層は、朴志ヒョン委員長に対してSNSなどでメッセージ攻撃を続け、「今すぐ出ていけ」と圧力を加えた。朴志ヒョン委員長が番組で「盲目的な非難、性的嫌がらせなどを含むメッセージが本当にたくさん来た」と訴えるほどだった。結局、朴志ヒョン委員長が記者会見から三日後に頭を下げた。非常対策委員長の常識的な党刷新要求が、党の既得権層である学生運動家出身者たちや過激な支持層の脅迫により黙殺されたのだ。

  「変わらないネロナムブル」「繰り返される性暴力事件」「民主主義を否定するファンダム政治」など、朴志ヒョン委員長の党に対する指摘は何も間違っていない。党が大統領選挙に負け、6月1日の全国同時地方選挙を目前に支持率を下げ続けている危機にひんしているのもこのためだ。しかし、朴用鎮(パク・ヨンジン)、趙応天(チョ・ウンチョン)議員など一部を除けば、党内のほとんどの勢力が朴志ヒョン委員長の革新要求を踏みにじったり、そっぽを向いたりしている。

  朴志ヒョン委員長は「n番部屋性搾取事件」問題を初めて公論化した「追跡団花火」の元活動家で、大統領選挙前に共に民主党に迎え入れられた。政治経験はなかったが、大統領選挙敗北後、党を代表する共同非常対策委員長になり、共に民主党の慢性的な弊害に対して苦言を繰り返してきた。どこで何をしているのかよく分からない共に民主党初当選議員79人よりも国民から多くの注目を浴びてきた。だが、地方選挙直前の党に対する刷新要求は事実上、挫折してしまった。今、共に民主党は正しいことを言った人が謝罪しなければならない状況にある。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/05/28/2022052880871.html

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