韓国野党「与党・金恩慧候補が財産を過少申告…出馬辞退すべき」

　韓国の与党「国民の力」の金恩慧（キム・ウンヘ）京畿道知事候補が財産を過少申告していたことが確認されたと、中央選挙管理委員会が30日に明らかにした。進歩系の最大野党「共に民主党」は、「金恩慧候補は道民に謝罪して候補から降りるべき」と批判した。

  選管は30日、金恩慧候補の財産過少申告が「事実と認められる」という内容の告知を出した。本来の財産より16億1800万ウォン（現在のレートで約1億6700万円。以下同じ）少なく申告していたという。選管によると、金恩慧候補は夫名義のソウル市大峙洞のビルの評価額が172億6200万ウォン（約17億7800万円）あるにもかかわらず、これを158億6800万ウォン（約16億3500万円）と実際より14億9400万ウォン（約1億5400万円）少なく申告していた。夫の証券も9億6000万ウォン（約9890万円）と記載すべきところ、一部記入漏れがあり、実際より1億2400万ウォン（約1280万円）少ない8億3600万ウォン（約8610万円）と申告した。金恩慧候補側は声明文を出して立場を表明し、「実務者に一部勘違いがあった」とし、「今後、さらに万全を期するようにしたい」とコメントした。金恩慧候補の財産問題は、「共に民主党」が今月25日に選管へ異議申立書を提出したことで浮上した。

  「共に民主党」のキム・ドンヨン京畿道知事候補選対委は30日に記者会見を開き、金恩慧候補の出馬取りやめを要求。「財産申告書を厳密に検討してみた結果、金恩慧候補が所有していた集合住宅も計算が違っていたことが分かった。これは選管に異議申し立てをせず、検察に直接告発した」と発表した。李在明（イ・ジェミョン）総括選対委員長も、フェイスブックに「公職選挙法上、虚偽事実公表罪は重い罰を受ける。懲役刑または100万ウォン（約10万3000円）以上の罰金が確定すれば当選無効」だとし、「最低限の良心があるのなら、金恩慧候補が京畿道民に謝罪して直ちに退くことを望む」と書き込んだ。 キム・アジン記者

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/05/31/2022053180090.html