ウクライナ侵攻から100日…ロシアは核ミサイル訓練、米国は軍事支援

 ウクライナ戦争が3日で100日目を迎えた中、ロシアは改めて「核による脅迫」で揺さぶりを始めた。欧米諸国によるウクライナへの武器供与に強く警告し、戦意を喪失させるための戦略とみられる。これについて米国やドイツなどはウクライナに対し火力戦に必要な強力な武器の供与を決めた。ウクライナ軍は東部ドンバス地域で一方的に守勢に追い込まれているが、これらの武器によってその情勢を変えられるとの見方もある。

  ロシア国営のインタファクス通信は1日(現地時間)「ロシア軍は首都モスクワ北東のイワノボ州周辺で核弾頭が搭載可能なミサイル発射の大規模模擬機動訓練を実施した」と報じた。訓練には先月9日の第2次世界大戦戦勝記念日に登場した大陸間弾道ミサイル「ヤルス」の発車車両なども参加した。複数の軍事アナリストは「ロシアが核兵器を使用する場合、爆発力は10キロトン未満の戦術核を使用する可能性が高い」と予想している。10キロトンの核兵器は被害を受ける範囲がソウル竜山区の面積(21.87平方キロメートル)とほぼ同じ20平方キロメートルほどに制限される。死傷者の数は10万-20万人ほどになるという。

  これに対してNATO(北大西洋条約機構)をはじめとする欧米は強く反発した。NATOのストルテンベルグ事務総長は2日、米国のブリンケン国務長官と会談した直後「ロシアは今年1月、核戦争に反対する国連の声明に合意したことを忘れてはならない」と警告した。ブリンケン長官は「米国は今後戦争が数カ月さらに長引く可能性があるとみているが、ロシアが攻撃をやめれば明日にでも戦争は終わらせることができる」としてロシアに戦争の中断を求めた。同時に米軍はこの日、ウクライナに7億ドル(約910億円)の追加の武器支援を電撃発表した。米陸軍と海兵隊が使用する高機動ロケット砲システム(HIMARS)を含む対砲兵レーダーと航空監視レーダー、対戦車ミサイルのジャベリンと発射台、旧ソ連製のヘリコプターMi17、歩兵戦術車両15台、各種の弾薬や砲弾などがこれに含まれている。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/06/03/2022060380018.html

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