歓声とため息… ブラジルに5ゴール決められても我々は楽しんだ

 サッカー世界最強国のブラジルが繰り広げる「サンバ・サッカー」は強かった。パウロ・ベント監督率いるサッカー韓国代表チーム(国際サッカー連盟〈FIFA〉ランキング29位)は2日、ソウル・ワールドカップ・スタジアムでブラジル(同1位)との国際親善試合に臨んだが、1-5で完敗した。しかし、2002年韓日共催ワールドカップ開催20周年記念Aマッチ(国家対抗戦)が行われた同スタジアムを埋め尽くした観衆6万4872人は、アジア人選手初の英プレミアリーグ得点王になったソン・フンミン=トッテナム・ホットスパーFC=とネイマール=パリ・サンジェルマン-、そしてブラジルの世界トップクラスの選手たちがピッチで繰り広げるサッカーの祭典を楽しんだ。

  ネイマールは1日の練習中に右足の痛みを訴えて練習から外れた上、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に腫れた足の写真まで投稿していたことから、出場が不透明だった。だが、ネイマールは先発メンバーに名を連ね、キックオフ前のウオーミングアップでは手を振ってスタジアムに登場し、観客の歓声を浴びた。ネイマールは後半33分に交代するまで華麗なドリブルとそれに続く突破、正確なパスで、なぜ彼が世界的な選手として評価されているのかを思う存分証明した。ネイマールはPKにより2ゴールを決め、自身が持つ現役ブラジル選手最多得点記録を73ゴールに増やし、「サッカーの王様」ペレのブラジル歴代Aマッチ最多ゴール(77ゴール)にあと4ゴールと迫った。ネイマールはベンチに入ると両手を挙げて拍手し、観衆の歓声に応えた。先月29日にフランス・パリで行われた欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンズリーグ決勝戦でプレーしたカゼミーロとビニシウス・ジュニオール=以上、レアル・マドリード=、ファビーニョ=リバプール=もピッチに立った。世界最高のステージで選手たちが見せる華麗なプレーに、サッカーファンたちは熱狂した。

  ブラジルは試合序盤から前方で強いプレッシャーをかけて韓国を圧倒した。韓国はブラジルの勢いに押されて簡単にボールを出し、随時ピンチにさらされた。韓国は前半6分でリシャルリソン=エバートンFC=に先制ゴールを許したが、前半30分に黄義助(ファン・ウィジョ、29)=FCジロンダン・ボルドー=が同点ゴールを入れて1-1とした。黄義助はペナルティボックス右側から世界トップクラスのDFチアゴ・シウバ=チェルシーFC=を背にしてボールを受け取り、競り合った後に振り向きざまに右足でシュートしてゴール左のネットを揺らした。このところ所属チームで不振の黄義助がAマッチでゴールを決めたのは昨年6月5日に行われた2022 FIFAワールドカップ カタール・アジア2次予選のトルクメニスタン戦以来1年ぶりだった。韓国がブラジルとのAマッチで得点したのは2002年の親善試合(2-3で敗戦)以来20年ぶりだ。黄義助は「ゴールはいつか出るという気持ちでプレーした」と語った。だが、韓国は前半41分と後半11分のラフプレーで反則を取られてPKを連続で許し、ネイマールに2ゴールを与えて1-3とされた。後半34分にフィリペ・コウチーニョ=アストン・ビラ=、後半アディショナルタイムにガブリエウ・ジェズス=マンチェスター・シティ=に追加得点を許し、1-5で負けた。

  ソン・フンミンは2013年10月にソウルで行われた親善試合以来、9年ぶりにネイマールと対決したが、今回もゴールを決めることができなかった。韓国はこの時、ネイマールに決勝ゴールを許して0-2で負けた。ソン・フンミンは同日前半12分、初めてシュートしたがDFに阻まれた。後半37分にはペナルティボックス右隅付近から「専売特許」の左足による巻くシュートを試みたが、相手GKの好プレーで阻まれた。ソン・フンミンは「世界の壁がどれほど高いかが感じられた試合だった。学ぶことが多かった」と語った。 ソン・ウォンヒョン記者、イ・ヨンビン記者

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/06/03/2022060380002.html

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