韓国の物価上昇率が5.4%に…尹大統領「経済が台風圏内に入った」

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は3日「経済危機をはじめとする台風圏内にわれわれの庭が入っている」と発言した。「今、家では窓が揺れ、庭では木の枝が揺れていることが感じられないか」とも述べ、経済危機が近づいていることを強調した。尹大統領はこの日出勤の際、「統一地方選挙で国政運営の動力を確保したとの評価が多い」との記者団の質問に「政党の政治的勝利を語るような状況ではない」として上記のように述べた。

  インフレが進み経済全体にマイナスの影響が出始めたことが最も大きな問題だ。この日韓国統計庁が発表した5月の消費者物価指数は1年前に比べて5.4%も上昇していた。2008年8月の5.6%以来、13年9カ月ぶりの高い数値だ。豚肉やインスタントラーメンなど144の主要品目からなる「買い物かご物価」と呼ばれる生活物価指数はプラス6.7%だった。物価上昇と同時に投資や消費が萎縮する兆しもみられ、またインフレ対策のため韓国銀行(中央銀行)が基準金利を上げたことで1900兆ウォン(約198兆円)近い家計債務の金利負担も重くのりかかり、さらに企業への融資も萎縮する恐れがある。

  景気が本格的な下降局面に入った兆しもみられる。今年4月の韓国経済は生産(マイナス0.7%)、消費(マイナス0.2%)、投資(マイナス7.5%)が全てマイナスを記録し、26カ月ぶりの「トリプルマイナス」を記録した。

  今年に入って貿易収支も赤字が続いている。輸出は月ベースでは過去最大を記録しているが、国際的な原油価格と原材料価格の高騰で輸入が急増しているためだ。今年の貿易赤字は5月までの累計で78億4200万ドル(約1兆262億円)で、これは1997年のアジア通貨危機当時記録した92億6000万ドル(現在のレートで約1兆2120億円)以来最大の数値だ。 崔炯碩(チェ・ヒョンソク)記者

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/06/04/2022060480008.html

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