コロナ下で韓国小説人気 販売部数37%増で過去最大の伸び

【ソウル聯合ニュース】新型コロナウイルスの流行を受け、韓国で今年上半期の小説の販売部数が過去最大の増加幅を記録したことが、7日分かった。  大手書店の教保文庫は、今年1月1日~6月6日の総合ベストセラーと図書販売動向を分析した結果、キム・ホヨンの「不便なコンビニ」(原題)をはじめ小説5作品(韓国小説3作品)がベストセラー10位以内にランクインしたと発表した。  小説分野では韓国小説のシェアが44.4%まで上昇し、販売部数は前年同期比37.6%増と過去最大の増加幅を記録した。  外国語に翻訳され、海外の読者に読まれる韓国の文学作品も増えている。  韓国文学翻訳院によると、この5年間に翻訳院が支援して海外で出版された韓国文学は年平均10%の増加率を示している。昨年は186作品が翻訳され、今年も200近い作品が翻訳される予定だ。  教保文庫は、世界的に権威がある英文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門「ブッカー国際賞」の最終候補に選ばれたチョン・ボラの「呪いのウサギ」(原題)のように、韓国の作家が海外の文学賞で受賞、またはノミネートされたことでベストセラー入りする例もあると説明した。  分野別では、昨年人気を集めた経済・経営書の販売部数は前年比7.9%減少し、シェアも7.5%まで下落した。児童書は13.0%増加し、シェアは8.3%を記録した。教保文庫は、財テクブームが下火となったことで経済関連図書に代わって児童分野の売り上げが増えたと分析した。  また、大統領選や統一地方選など大きな政治イベントが続き、政治・社会分野の本の販売部数が47.0%増加した。コロナ禍で最も打撃を受けた旅行書は、シェアは小さいものの海外旅行の再開が期待される中で販売部数が35.3%増加。趣味・スポーツ分野も36.4%伸びた。  新型コロナのパンデミック(世界的流行)期間(2020~22年上半期)の年平均販売部数は、19年と比べて旅行、雑誌、詩・エッセー、外国語、育児、歴史・文化、料理の分野で減少。それ以外の分野では経済・経営が45.3%と最大の伸びを示したのをはじめ、平均20%の増加率を記録した。  また新学期の開始が遅れ、オンライン授業に切り替えられたことで学習関連分野も注目を浴びた。個人の時間が増えたことで「ステイホーム」生活に関連した本の売り上げも大幅に伸びた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/06/07/2022060780192.html

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