米国務長官が6日訪朝、東倉里に米専門家の立ち入りを要求か

 シンガポールでの米朝首脳会談を受け、米国のポンペオ国務長官が来月6日に平壌を訪問することが28日までにわかった。ワシントンのある外交筋が明らかにした。この外交筋によると、ポンペオ氏の交渉相手は北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長兼統一戦線部長になる見通しのようだ。
  ポンペオ氏の訪朝に先立ち、米朝両国は板門店で近く実務担当者による交渉を開始する予定だという。ワシントンの別の複数の外交筋によると、近く始まる米朝実務者協議の主な議題は3つある。1つは米軍戦死者の遺体・遺骨送還で、2つ目は東倉里のミサイルエンジン試験場閉鎖、3つ目が非核化に向けた交渉のスケジュールだ。遺骨送還は原則的にはすでに合意に至っているが、最終合意に至るには北朝鮮に支払う見返りなどいくつか課題が残っている。ミサイルエンジン試験場閉鎖についても金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が約束はしたものの、米国は米国人専門家が現場に出向いて現場に直接立ち会うことを求めている。交渉日程は本格的な非核化交渉を開始する準備ということになる。
  ポンペオ氏による今回の平壌訪問は、シンガポールにおける米朝首脳会談後の最初の会談となるだけに、上記の3つの懸案については「一定の成果が必要」との考えを米国は北朝鮮に求めているようだ。ポンペオ氏は今年3月末に最初に北朝鮮を訪問した際、金正恩氏とも面会して非核化に向けた意志を直接確認し、また今年5月の訪朝では北朝鮮に抑留されていた米国人らを釈放させた。
  上記の外交筋によると「ポンペオ氏の交渉相手は金英哲氏」との見方は、北朝鮮が今回の交渉日程を「6日以降」と提案したことから浮上したという。来月4-5日は対南(韓国)関係を総括する金英哲氏が力を入れている南北統一バスケットボール試合が平壌で開催されるからだ。金英哲氏はポンペオ氏が米中央情報局(CIA)長官だった時から交渉相手だったが、ポンペオ氏が国務長官に就任すれば本来ならリ・ヨンホ外相が正式な交渉相手になるべきとの指摘もある。しかし今後の米朝交渉においても「ポンペオ-金英哲」のラインは引き続き維持される可能性が高そうだ。
  ポンペオ氏は今年3月と5月の訪朝時同様、今回も金正恩氏と面会する可能性が高いという。ワシントンでは米朝首脳会談後の交渉を「ポンペオゲーム」と呼んでいる。トランプ大統領も北朝鮮との交渉はポンペオ氏に全て任せているようだ。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/06/30/2018063000334.html

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