【コラム】東京五輪まであと2年、未来を描く日本

 毎朝出勤する時、地下鉄の駅を出てから通るビル内部の風景が最近変わった。飲食店が密集する地下1階のアーケードには「東京から感動を!」と書かれた大型広報が設置された。「2 years to go!」(五輪まであと2年)というスローガンと共に表彰台を連想させるデザインも床に描かれていた。1階ロビーでは手のひらサイズの万国旗を並べる作業も行われていた。スマートフォンを取り出してニッコリ笑い、同僚と自撮りする会社員たちが目につく。東京タワーと並んで有名な東京スカイツリーでは24日、五輪開幕までちょうどあと2年ということでカウントダウン・イベントが行われた。都内のあちこちでは東京五輪の記念グッズ店が続々とオープンしている。
  日本政府と東京都がやっていることを見ると、すぐにも五輪が始まるかのような錯覚に陥る。先週、東京五輪各競技の入場料が発表された。外国人観光客のため、全国の新幹線に無料Wi-Fiを導入するという記事も出た。今年のように猛暑となる場合の対策も話し合われている。日本は大規模な国際スポーツ大会をしなくても、人々の暮らしには何の問題もない国だ。それでも五輪成功のために今から心配や焦りを感じているようだ。
  日本は56年ぶりに自国の首都で開催される五輪を、新たな未来を切り開くキーワードだと考えている。「1964年東京五輪」の時は新幹線開通をはじめとするハードウェア改造に焦点を合わせ、先進国の仲間入りを果たした。「2020年東京五輪」では「JAPAN」ブランドをもう一段階躍進させ、将来に備える足がかりにしようというムードだ。今月22日に発表された2020年東京五輪のマスコット「ミライトワ」にはそうした願いが込められている。ミライトワは「未来」と「永遠(とわ)」を意味する日本語の合成語で、「素晴らしい未来を永遠に」という気持ちから名付けられた。個人の多様性よりも日本特有の集団主義が感じられるが、希望に満ちた明日を願っている点では評価に値する。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/07/27/2018072702011.html

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