「世界最大のリチウム鉱山がポスコと提携するのは当然」

  モバイル電子機器、電気自動車が増え、リチウムイオン二次電池の需要が爆発的に増えている。業界によると、リチウムイオン二次電池市場の成長でリチウムの需要量は昨年の25万トンから2025年には71万トンと約3倍に増える見込みだ。この影響で世界最大リチウム鉱山の一つ(豪州北西部ピルバラのピルガングーラ鉱山)を保有する豪州のリチウム開発会社ピルバラ・ミネラルズの株価も上昇している。

  そのピルバラ・ミネラルズが2月、ポスコに株式4.75%を譲渡し、協力体制を構築した。ポスコは同社から年間8万トンのリチウム精鉱の供給を受ける。また両社は2020年を目標に年間生産量3万-4万トン規模の全羅南道光陽(クァンヤン)リチウム加工工場の建設を推進している。

  ピルバラはなぜ多くのリチウム加工企業のうちポスコをパートナーに選択したのだろうか。15日、ピルバラ・ミネラルズのケン・ブリンスデン代表が明らかにした理由は単純だ。「ポスコは世界で最も優れたリチウム加工技術を保有しているため」という。

  ブリンスデン代表は「グローバルリチウムイオン二次電池生産企業のLG化学、サムスンSDI、SKイノベーションなどがすべて韓国企業という点もポスコとパートナーを組んだ理由」と説明した。ポスコを通じてバッテリー3社へのリチウム供給を念頭に置いたということだ。

  ブリンスデン代表によると、ポスコは特にリチウム精鉱などのリチウム原料を水酸化リチウム(電気自動車バッテリー用)に加工する技術が優れている。

  ブリンスデン代表はリチウムイオン二次電池の安全性を擁護する発言もした。時々浮上する火災の危険がリチウム事業の障害にならないかという質問に対し、「火災の危険がある程度存在するのは事実だが、あまりにも誇張されている」と答えた。管理強化を通じて安全性を十分に確保できるということだ。

  こうした安全性のためリチウムイオン二次電池が「バッテリー市場の帝王」になり、今後もその地位を維持するというのがブリンスデン代表の見方だ。ブリンスデン代表は「リチウムイオン二次電池はほかの二次電池と比較してエネルギー効率が高く、価格が安いうえ、小容量化できるという長所がある」とし「一部のニッチ市場はともかく、残りのすべての市場でリチウムイオン二次電池に代わるバッテリーはないだろう」と語った。

  リチウムの供給過剰で価格は数年間下がるという米ウォール街の一部の予想も、ブリンスデン代表は一蹴した。「持続的に需要が供給を上回る」という予想だ。

  一方、新しい成長動力としてリチウム事業を推進しているポスコは、ピルバラ・ミネラルズなどとの協力を通じて2021年から年間5万5000トン(8000億ウォン相当)のリチウム製品を生産する計画だ。これは電気自動車110万-120万台分のバッテリーを製造できる分量。

中央日報 https://japanese.joins.com/article/672/247672.html

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