米朝首脳会談:韓国大統領府「ビッグディールだけが成功か?」

「ビッグディールとスモールディール、ダイコンのようにスパッとは切れない」

  韓国大統領府の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は27日、2回目の米朝首脳会談で、「スモールディール」(small deal)が行われるとの見方が出ていることについて、「『スモールディール』は成功ではなく、『ビッグディール』(big deal)だけが成功だ、というように2つの概念を機械的に分けることはできないと思う」と語った。「スモールディール」とは、非核化と相応措置を段階的に分けた合意であり、一括妥結方式の「ビッグディール」とは対照的な概念だ。

  同報道官は「北・米(米朝)はビッグディール、スモールディールという単語を使わない。米メディアも昨年5月に一度スモールディールという単語を使用して以降、使っていない」として、「韓国メディアだけが使う概念で、その概念すら記事ごとに違う基準で使っている」と主張した。しかし、米紙ワシントン・ポストや英紙エコノミストなどの外国メディアは最近もスモールディールなどの単語を使っている。外交関係者の間では「実際にスモールディールになる可能性が高いため、韓国大統領府が期待のハードルを下げようとしているのではないか」という声が上がっている。

  同報道官は「仮にそういう概念を認めたとしても、ダイコンを切るようにスパッと切れる(分けられる)ものではないと思う。韓国には『千里の道も一歩から』ということわざがある。千里の道を行くための一歩一歩、進んでいるところだ」と言った。

  その上で、「一部メディアで使っているビッグディールという概念を見ると、かつてのリビア式解決法(まず非核化、のちに補償)の変形したものだと見ているようだ。しかし、北朝鮮との関係においてリビア式の解決法はこれ以上通用しないことを米政府も知っているので、その単語や概念は使っていない」と説明した。金報道官は1年前、非核化について、一括妥結を意味する「ゴルディアスの結び目」(誰も思いつかなかった大胆な方法で難問を解決すること)に例えた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/02/28/2019022880023.html

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