戦争に負い目ない新天皇即位、世界指導国への飛躍を夢見る日本

 「ありがとう『平成』・ようこそ『令和』」。東京・銀座の老舗デパート・三越が28日から始まった新天皇即位記念イベントでキャッチフレーズにしている言葉だ。新旧の元号を入れて、平成が過ぎ去り、令和時代が来ることを告げている。高さ634メートルの東京スカイツリーでは改元を祝うため新天皇が即位する1日の午前0時過ぎまで展望デッキを開放することにした。東京都内の江東区役所をはじめとする行政官庁は、新婚夫婦が「令和婚姻届」を提出するのに備え、特設窓口を設けた。

  若者が大勢集まる東京・渋谷では30日夜から5月1日未明にかけての「令和カウントダウン」が企画されている。都内のホテルをはじめとする多くのホテルでは新天皇即位に合わせた特別イベントを開催中だ。新天皇即位に合わせて27日から10日間にわたる「ゴールデンウィーク」が始まった日本は早くもそわそわしている。30年前に昭和天皇が崩御した時、各テレビ局は自粛ムードだったが、今回の改元では先を争うように平成特番・令和特番を制作し、率先してお祭りムードを作っている。

  先進国で唯一、王の統治に基づき自身の生活を区分している日本において、新天皇即位は特別な意味を持つ。このため、日本社会では新天皇即位をきっかけに過去を断ち切り、もう一段階飛躍しようという国民的な共感が築かれつつある。

  新天皇はそのような時代の精神に合致する人物だ。日本は第二次世界大戦前に生まれた明仁(平成)天皇が天皇として活動した時代は周辺国に戦争の負い目を感じていた。退位する明仁天皇は1933年生まれで、小学生のころ「聖戦」のため出征する日本軍兵士に手を振る姿が写真に残っている。日本が起こした太平洋戦争で日本人300万人を含め、アジア・太平洋地域で合計約2300万人が命を落とした。明仁天皇は中国・フィリピンなどアジア各地で「慰霊の旅」を行った。

  だが、新天皇は違う。1960年生まれで、初の戦後生まれの天皇ということで、戦争体験がない。祖父と父が感じていた罪の意識からの自由な立場だ。だから令和時代は新天皇の個人的な立場とは関係なく、日本が第二次世界大戦のあらゆる負担から脱して今後歩んでいく初の時期として記録される可能性が高い。これに先立ち、安倍晋三首相は周辺国に対する謝罪はすべて終わったとの見解を表明し、日本の「普通の国」化を強く推進してきた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/04/29/2019042980040.html

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