「わたしの招待客はわたしがお迎えする」…控え室を出た新婦たち

「控え室で写真を撮るだけというのは古い時代の発想」 結婚式の際、ウエディング用のワンピースを着て招待客を出迎える新婦が増加

  大田に住むOLのソン・ジスさん(28)は今年10月の自らの結婚式の際、式が始まる15分前まで式場の入り口に立ち直接招待客を出迎えた。動きやすいようにスカートの長さが膝の上まで来るいわゆる「ウエディング・ワンピース」も購入してこのときに着用した。ソンさんは式が始まる直前に控え室に戻りドレスに着替えたという。ソンさんは「新婦が鳥かごの鳥のように動けない状態で座り、両親と新郎だけで招待客を出迎えるやり方は理解できなかった」「式場は時間と動線の問題で反対したが、それを無視してわたしも招待客を出迎えた。結果的に自分でも良くやったと思っている」と述べた。

  結婚式の際、控え室の外で新郎と並んで招待客を出迎える新婦が増えている。新婦は控え室で待機し、式が始まってから登場するという固定観念を破る新たな風俗だ。

  新婦が招待客を出迎える背景には「男女平等」の意識の広がりある。来年2月に結婚する予定のある女性(30)は「新婦は友人と控え室で写真でも撮ればよいという文化そのものが、男子は外の仕事、女子は家事という古い時代の発想に基づくもの」と語る。OLのオ・ヒョンスンさん(34)も「結婚を理由に社会での生活が終わるわけでもないのに、私の招待客は私がお迎えする方が見た目にも良い」と考えているという。

  招待客を直接迎える新婦が増えたことで、結婚式場の風景も変わりつつある。控え室にあった新婦用のフォトゾーンが式場の入り口に設置されるとか、あるいは控え室そのものが開けている野外でのウエディングを選択するケースも増えている。ウエディング・フォーカス社のオ・ミファ社長によると、新婦から「招待客の対応は自分がやりたい」という依頼が初めて入ったのは3年前で、そのときは驚いたそうだが、最近は相談する客の10%以上で新婦が招待客を迎えたいと言ってくるという。

  実際に本紙がアンケート・プラットフォームのティリオン・プロを通じて20-30代の未婚男女207人にアンケート調査を行ったところ「結婚式では配偶者と一緒に招待客を出迎えたい」は55%で、「新婦は控え室にいる方がよい」の45%を上回った。また「配偶者と共に招待客を出迎えたい」という回答は女性(52%)よりも男性(63%)の方が多かった。

  韓神大学社会学科のユン・サンチョル教授は「結婚式で招待客を出迎える行為は人脈を管理するための一種の社会活動」とした上で「新婦による招待客の出迎えは女性の経済的地位が向上したことを示す一つの側面だ」との見方を示した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/12/27/2019122780062.html

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