青瓦台、外交部職員の携帯電話を10回以上監察…当初目的とは無関係の不倫説も調査

 調査や監察の名目による無分別な携帯電話分析は今回が初めてではない。青瓦台は過去2年余りの間に米国、中国、北朝鮮などに絡む微妙な報道があるたびに外交部当局者の携帯電話を回収し、フォレンジック(デジタル証拠分析)を実施してきた。外交筋は27日、「外交部に対する青瓦台の保安調査は現政権発足後、10回以上行われた」と述べた。当時のチョ・グク青瓦台民情首席秘書官室が主導した調査だった。

  韓国政府が職員の携帯電話情報を分析し、当初の調査目的とは無関係の私生活に関する情報が流出することもあった。外交部幹部は女性職員とやりとりしたメッセージの内容が青瓦台の監察で漏れ、それに関する対面調査まで受けた。特別監察班はそれを「公職者の品位問題」だとして、外交部のトップに通報した。同幹部は「不適切な行為」はなかったとして疑惑を否定したが、うわさが広まった。同幹部は懲戒処分は受けなかったが、私生活を巡るうわさでひどい目に遭った。統一部や他の官庁でも類似するケースがあったという。

  青瓦台は「携帯電話の任意提出同意」を受けており、法的問題はないと主張する。しかし、多くの公務員は青瓦台特別監察班の職員が提示する同意書に署名しなければ、疑われることになるため、拒否できなかったと証言した。ある外交官は「口調はソフトだったが、事実上脅迫のようなものだ。そんな状況で同意書への署名を拒否できる公務員はいるだろうか」と話した。

  政府が保安調査に関連し、政界出身ではない「職業官僚」ばかりをターゲットにしていたとの指摘もある。政界や学識者出身の公務員が調査対象になることはほとんどないという。18年に青瓦台儀典室でセキュリティー上の問題が生じ、民情首席秘書官室が儀典室に派遣された外交部職員の携帯電話を回収したが、外交部職員と共に関連業務を担当した与党出身の行政官には携帯電話の提出要求がなかったという。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/04/28/2020042880140.html

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