「外出禁止・自粛疲れ」…5月の連休におびえる世界の国々

日本、各自治体が感染者流入懸念で駐車場閉鎖・バス運行中止 中国、労働節期間に9000万人が旅行

  日本や中国では新型コロナウイルス感染症が流行して初の長期連休を目前にしている。欧米では「外出禁止疲れ」や「都市封鎖疲れ」を訴えて外出する人が増えている。このため、新型コロナウイルス感染流行の第2波を懸念する声が上がっている。

  日本では29日の「昭和の日」から来月6日までゴールデンウィーク連休期間となる。日本政府はゴールデンウィークをどのように乗り越えるかが新型コロナウイルス感染拡大の節目になると見て、「STAY HOME」(家にいよう)運動を展開している。

  日本の各自治体は、帰省や旅行で感染者が流入するのを防ぐため全力を尽くしている。読売新聞によると、山形県では県境に職員を配置し、ドライバーや同乗者の体温を1人1人測っているという。和歌山県では「帰国者・帰省者・転勤者連絡ダイヤル」を開設、外部から来たこれらの人々に対して連絡・登録するよう促している。神奈川県や宮崎県などサーフィンスポットがある自治体は、海岸近くの公営駐車場を閉鎖するという強硬手段を取っている。岐阜県では旅行者を受け入れないようにするため、主要路線バスを運休することにした。

  また、中国メディアの報道によると、中国では来月1日から5日間にわたる労働節連休を迎えるにあたり、9000万人が平均四日間旅行するとのことだ。中国政府が海外旅行自粛を勧告して航空便も減っていることから、国内旅行に人が集まるものと見られている。春節(中国の旧正月)以来の大規模な人口移動を前に感染再発の懸念も出ている。新型コロナウイルス感染症による被害が最も大きかった湖北省は労働節連休を前に「予約なしでの旅行はない」というスローガンを掲げ、省内のすべての観光地に対して時間帯別の事前予約制度を実施する予定だと中国国営メディアが27日、報じた。

  米国では、「家にとどまるように」という当局の警告にもかかわらず、外出禁止疲れや都市封鎖疲れを訴えて、家の外に出る人が増えている。米紙ワシントン・ポストが1億台の携帯電話の位置データを分析した専門家の話として、26日に報道した。携帯電話の位置が自宅から半径1.6キロメートル以上離れていない人の割合が40%台から20%前後まで下がったというものだ。

  イタリアやスペインなど、ヨーロッパで新型コロナウイルス感染症の被害が大きく、封鎖措置が長引いている国では、封鎖を解除していく傾向にある。スペイン政府は26日から、14歳未満の子どもたちが家の付近1キロメートル以内で一日1時間、外で遊べるように許可した。イタリアのジュゼッペ・コンテ首相は来月4日から封鎖措置を緩和する予定だと26日、明らかにした。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/04/28/2020042880001.html

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