【コラム】正義・公正・平等・民主…なぜ「汚れた言葉」になってしまったのか

 元法務部長官チョ国(チョ・グク)被告の妻で元東洋大学教授・鄭慶心(チョン・ギョンシム)被告関連の先日の裁判で、心に残ったものがあった。鄭慶心被告が「文学徒の想像力」に言及した時だ。横領・業務妨害・証拠隠匿など10余りの容疑のため、にわかには想像しがたいが、事実、同被告は英語学者だ。同被告の携帯電話に次のようなメモが書き込まれていた。「(私募ファンド)コリンク8予想収益(>10%)6000。(台湾系金融グループ)ユアンタ2000、シティ40000>42500…」なぜこのような固有名詞や数字があるのかと検察が尋ねた時、同被告は法廷でこう答えたという。「意味のない数字・想像の翼…私は小さいころから文学徒なので想像力もある…」文学に何の罪があってこのような厄災に見舞われなければならないのだろうか。

  こんなこともあった。本紙週末セクション「とにかく週末」欄で、一生かけて稼いだお金12億ウォン(約1億円)を大学に寄付した84歳のキム・ビョンヤンさんのインタビューを載せた時のことだ。50年間にわたりブランド品の修理をしながらも、ご本人はブランド品を一つも持っていないという質素な高齢の男性なのだが、記事の下には予想外のコメントが目についた。「なぜ寄付をするんだ。尹美香(ユン・ミヒャン=共に民主党議員)を見てみろ」「意思はご立派だが判断を誤った」。善良な抽象名詞である『寄付』はこのように汚されてしまった。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/26/2020062680115.html

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