【コラム】勝者は気品があり、敗者は毅然としていた

 先週、韓国系である京都国際高校の選抜高校野球での試合を2回、現地取材した。初めて行った甲子園球場で印象的だったのは、勝敗が確定した後、3分間の節度ある動きだった。

  24日、京都国際高校が5-4で勝利した時だ。甲子園で初勝利を挙げたが、同校の選手たちが過度に勝利に酔うことはなかった。歓喜に満ちた顔で手を高く上げたのがすべてだった。

  試合終了のサイレンに合わせ、勝利した京都国際高校の選手たちは伝統に基づいて、電光掲示板の方を見つめる形でホームプレート付近に一列に並んだ。すると、韓国語の校歌が鳴り響いた。敗れた柴田高校と選手たちは一塁側に不動の姿勢で立ち、京都国際高校の校歌を聞いた。勝者は過度に喜ばせず、敗者は毅然(きぜん)と相手に敬意を表するのが目についた。

  同様の場面を27日、京都国際高校の2回戦で再び目撃した。京都国際高校は9回まで4-2で勝っていたが、東海大菅生高校に5-4で逆転負けした。しかも、9回裏の2アウト、2ストライクから逆転打を浴びた。ストライクがもう1つ入ってさえいればベスト8に上がることができた。

  そのような状況で敗れたのは残念で、悔しかったことだろう。それでも京都国際高校の選手たちはその感情を抑えた。今度は自分たちが三塁側に並び、相手チームの校歌を聞くことによってその勝利を祝った。退場する時は帽子を脱ぎ、大会関係者にあいさつして退いた。若い選手たちの儀式からは荘厳さが感じられた。家族を亡くしてもおえつすら漏らさない日本の文化がオーバーラップした。米国で知ったスポーツの格言を思い出した。 「気品を持って勝ち、負ける時は栄誉を持って負ける(win with class, lose with honor)」という言葉だ。

  京都国際高校の朴慶洙(パク・ギョンス)校長は「勝ったからと言って相手チームを刺激せず、負けたからと言って悔しさを表に出さないのが甲子園の伝統であり、教育」と説明した。勝利の後、過度にその気持ちを表に出したチームが警告を受けた事例もあるという。 ■世界最高の国ランキング7位は米国、韓国は20位、日本は?

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/03/30/2021033080021.html

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