「移住労働者として韓国に来て映画会社の代表になりました」

 最近公開された『スパイの妻』『アイダよ、何処(いずこ)へ?』『未来を乗り換えた男』などの外国映画には、大きく分けて二つの共通点がある。ベネチアやベルリンなどの国際映画祭で称賛を受けた作品だという点と、国内輸入配給会社が同じだという点だ。この映画を韓国に持ち込んだM&Mインターナショナルの代表は、バングラデシュ出身で国籍取得したイ・マブプ(旧名:マブプ・アルオム)さん(44)だ。2004年に結婚した韓国人妻の姓を取ってイ氏に名字を変更し、韓国人になった。国籍取得者が映画輸入配給会社の代表職に就くのは極めて珍しいケースだ。

  1999年7月、イ・マブプさんは韓国に入国した。バングラデシュで韓国への移住労働がブームになっていた頃だった。11人兄弟の7番目として生まれた彼は、バングラデシュで経営学を専攻し、フィンランドへの留学を夢見ていた。しかし、母親が腎臓疾患で闘病生活を送っていたため、医療費を賄う目的で韓国行きを決定した。南楊州の繊維工場では、プラスチックを溶かして作ったビーズを生地に付ける作業を担当した。1日12時間労働で月給は67万ウォン(約6万5000円)だった。残業が終わると騒音の絶えない狭い寄宿舎で眠る毎日を送った。彼は「移住民労働者たちがひどい環境下で生活しているのを目の当たりにしたことで、自然と移住民人権問題に関心を抱くようになった。こうした状況をドキュメンタリー映画を通じて韓国社会に知らせようと思った」と話す。

  2004年に「移住労働者放送」を立ち上げ、ドキュメンタリーを制作。8ミリカメラで初めて撮影した。友人の結婚式や行事の撮影を請け負いながら経験を積み、韓国人の映画関係者を通じて編集について学んだ。「演出、脚本、撮影、編集を担当する1人メディアに近かった」と当時を振り返る。 ■「世界で最も住みやすい国」2020年版発表、韓国17位、米国28位、日本は?

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/05/28/2021052880074.html

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